第17回 「模倣品・海賊版 撲滅キャンペーン」

第17回のテーマは「模倣品・海賊版 撲滅キャンペーン」です。

すでにネット広告をご覧になった方も多いと思いますが、今年も経済産業省
特許庁を中心となり、知的財産戦略本部・警察庁・総務省・法務省・外務省・
財務省・文化庁・農林水産省・観光庁が連携をして、コピー商品などの排除を
呼びかけるキャンペーンを行っています。それに当店が所属している協会が
賛同団体として名を連ねているため、コラムでも取り上げることにしました。

最近はインターネットなどで手に入りやすくなったためか？一流ブランド品の
偽造品・模造品に出会う確率が上がっているように思います。ネット掲示板で
「コピー商品を通販で買うのは犯罪ですか？安いし見栄えも良いので。」という
質問が飛び交っていることからも、模倣品・海賊版に対する意識が非常に低い
といえそうですね...。これらの不正商品は、製造や販売、国内への持ち込みが
禁止されています。よくニュースで税関職員さんがハンマーやカッターナイフで
没収した品々を破壊している場面が放送されますよね？？？それらは海外旅行の
お土産として日本に持ち帰ろうとした品、また通販で海外から取り寄せた品で
偽造品と判定・押収された品物なんです。そこからも「買っちゃダメよ」という
メッセージを発信しているのは分かっていただけると思います。

では『販売目的でなく、個人で楽しむくらい良いんじゃないの？』という方も
いらっしゃいますが、なぜ各省庁がここまで声を大にしてキャンペーンを行って
いるのか？それは各メーカーさんの著作権や肖像権、特許を守るだけではなく、
それらの売上を資金源とする犯罪組織の成長を阻止し、通信販売を利用する上で
自ら個人情報を流出させている人がいることを知ってもらいたいからなんです。
中には使用する素材によって、健康被害を受けるものもあるので怖いですよ～。
素肌に触れるコピー品の場合は、肌が荒れたり、アレルギーが出るものも！！！
見た目はソックリでも、材質・生産工程まではコピーしていませんからね...。

『いや、私はコピー商品なんて買わない』という方も被害に遭っている例が
あります。その多くはインターネット通販。「スーパーコピー」と書かれた品は、
絶対にアウトなのはご存じのことと思いますが、「正規店外購入」と銘打たれた
品物にも注意が必要です。「正規店外」というのは非常に紛らわしい表現方法で
「日本の正規代理店ではなく、海外で購入した並行輸入品」と伝えようとしている
のか、「正規ルートの品物ではない＝コピーだよ」と遠回しに書いているのかが
分からないからです。厳密に言うと逃げ道を用意している表現なので、高確率で
ダメだと思った方が良いでしょう。アウトレット品など定価に対して格安な品物が
出回っているので、一概に「安すぎる品には手を出さない！」というアドバイスが
できない今日この頃。何か変だと思ったら、購入は控えるようにしましょうね！


世の中にはブランド品だけでなく、数多くの模造品や海賊版が存在しています。
当店でもキャンペーンポスターを掲げて皆様に呼びかけを行いますが、詳しくは
特許庁が作成している特設ホームページで説明されているので要チェックです！
http://www.kawanai.go.jp

※「藤井質店」と非常によく似た屋号を持った偽造品販売店が通信販売を行って
いるという報告を受けております。当店が通信販売において中国から商品を送る
ことは絶対にありませんのでご注意ください。


過去のコラムは「藤井質店ブログ＜質屋日記＞」でもご覧いただけます。
http://pawnfujii.floppy.jp/staff/cat13/


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