スウィングの進化と変化
スウィングの分析
今回は、ゴルフ歴も浅く、元々は付き合いでしかゴルフをされなかったYさんです。
付き合いで仕方なしにやっていただけなので、上手くなるはずはありません。
しかしやはり、やる以上は恥ずかしい思いはしたくないと思われ、私の高校時代の友人に相談したところ、私を紹介されてオーシャンゴルフアカデミーに来られました。
途中で間が空いてしまったこともありましたが、通われ出して半年。
ようやく打てなかったドライバーも打てるようになってきました。
今回の連続写真は、運よくひどいミスをされた時のものです。
運よくというのは、ナイスショットの写真は褒めるしかなく、直す点を指摘するには向きません。
ミスショットなら、エラーを見つけるにもやさしいので、レッスンを受けられた方のためになるからです。
では解説していきましょう。
まず見て頂いて分かるのは、『ものすごく力んで焦っている』でしょうか。
1を見ると、捻転していないのに、クラブ強引に手で上に上げようとしています。
(白い枠と黄色い矢印)
そのため軸が青い線の所に残ったままです。
2では1で強引に手で押し上げたせいで、グリップとフェースが捻じれてしまっています。
(青い枠で囲った部分)
3では、まだクラブが上がり切っていないのにダウンスウィングに入ろうとしています。
これは切り返しでタメができているからではなく、単なる打ち急ぎです。
4⇒5と見ると、青い線の位置がほぼ変わらず、6では左に動いているはずのものが逆に右にスライドしています。
フェース面(青い枠で囲った部分)も、順番に開いていっているのが良く分かりますね?
7では青い線は完全に右の股関節上にあります。クラブもすでにリリースされてしまっています(青い枠で囲った部分)
8ではウェイトが右に残ったままスウィングしているため、すくうような形になり、9ではヘッドが下から入ってきています。
またヘッドがグリップエンドより先に行かないといけないのですが、左ひじが逃げヘッドが遅れてきています。
10⇒11⇒12と左ひじが逃げ、詰まっているのが良く分かりますね?
Yさんのエラーで一番大きな要因は、『イラチ』です(笑)
全てにおいて、準備ができる前にやってしまおうとしています。
1でも体が捻転するまで手の動きを待てば、もっと右に乗れるスウィングになります。
ところが、捻じれる前にクラブを上げてしまおうとしてしまうのです。
その証拠に、4を見るとそう悪いトップではないでしょう?
でもイラチなせいで、スウィングの各段階に少しずつズレが生じ、最終的には残念なフィニッシュになってしまいました。
もちろん初級者ですから、いろんなミスはします。して当たり前なんです。
そのミスをいかに直してゆくか?が上達のかなめです。
Yさんは、他のホールで素晴らしいショットを放つこともありました。
またバンカーショットは、初級者とは思えないほどお上手です。
まずは落ち着いて、のびのびスウィングをしましょう。
そうすれば、多くの方が苦手なバンカーショットやアプローチが得意なあなたは、もっと楽しくゴルフができるようになりますよ。
一緒に頑張りましょうね!