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セットアップ時のエラーは、フィニッシュまで影響します

2019年11月25日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:100を切りたい方のために

コラムカテゴリ:スクール・習い事

セットアップが狂うと、スウィングプレーン(軌道)も狂います

今回は、初めてラウンドレッスンを受けられたSさんです。
今までSさんは、インドアでのレッスンを受けられていて大きなエラーは出ていませんでした。
しかし本人いわく『110叩くんです』と。
今までにも言ってきましたが、コースでは練習場でやらないことをやってしまいます。
今回のSさんも、インドアでは見られなかったエラーを出してくださり、今後のレッスンに大変役立つラウンドとなりました。
ではスウィングの解説をしていきましょう。

1では、左ひざが折れて大きく左に傾いているのが分かりますね?
これは写真にはありませんが、セットアップ時に頭がボールより左にあるせいで起こっています。
これが最後まで響いてきます。
2では軸の傾きがはっきりと出ています。
3でも傾きと、それによる方の入りの浅さが分かります。
これらの動き全ては、インドアのレッスン時には出たことがないものです。
もちろん振り遅れ等はありますが、こんな傾きになって表れることはありませんでした。

4では軸が左に傾いているため、グリップを重力に対して下=前傾角に対しては内側に下ろさざるを得なくなっています(黄色い矢印方向)
5を見ると、上半身の動き自体は悪くないのですが、軸の傾きのせいでかなりインサイドから下りてきています・
6では、赤い線まで来ていないといけない体重軸が青い線の所にとどまり、左ひざの方がやや高くなっていないといけないのに平行です。
そのためかなりの振り遅れが生じ、きついインサイドからのダウンスウィングになっています。

7の黄色い矢印を見て頂けば、振っている方向が良く分かると思います。
本来なら緑の矢印方向に捻転しないといけないものが、黄色い矢印方向に流れています。
8では緑の線で示したスウィングセンターの前にグリップもヘッドもありません。
典型的な振り遅れです。
9を見て頂けば、白い枠で囲った部分のグリップが左に流れているのがはっきり分かりますね?

10では、振り遅れからフォローで詰まってしまい、左ひじが引けています(黄色い矢印)
11の赤い線と青い線を比べて頂けば、体重が右に残っていることが見て取れます。
今までの総合的な症状として、12では白い枠で囲った部分の右足が蹴れていません。

この日のSさんは、トップが多く、距離も出ていませんでした。
しかし途中からセットアップを修正したところ、まだ満足とまでは言えませんが、何とか球も上がりだし、ゴルフらしくなってきました(笑)
もちろんラウンドレッスンの意味の一つは、スコアを出すためのものではなく、練習場ではやらないことを見つけるためにやるのです。
いわば練習場で分かるエラーが聴診器と簡単なレントゲンくらいだとすれば、ラウンドレッスンで分かるのは、CTやMRI、あるいは血液検査や病理検査までやるようなものです。
Sさんにとっては、結構つらいラウンドだったと思いますが、直す側からすれば『どこが悪いのか?原因は何か?対処はどうすればいいか?』の全てが明らかにできた、大変すばらしいラウンドでした。

いかがでしたか?皆さんも『練習場では上手くいくのに、コースに出ると上手くいかない』という経験はありませんか?
それは練習場ではやらないことを、コースではやってしまっているからかもしれませんよ?
これはなかなか自分ではチェックできないですし、上手い人と廻っても『ここがおかしい』というアドバイスはもらえるかもしれませんが、『どうすれば治るのか?』までは言ってもらえないと思います。
言ってくれたとしても、それはその上手い人のやり方であって、貴方に合ったものであるかどうか?は分からないですよね?
私はプロです。お金を頂いて直す以上、私は自分の言葉と行動に責任を持っています。
迷われたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
責任をもって貴方のスウィングに対処します。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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