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飛距離が落ちてきたベテランが陥りやすいエラー

2019年11月15日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:飛距離の出なくなった高齢者が目指すゴルフ

コラムカテゴリ:スクール・習い事

飛距離の落ちてきたベテランの方が陥りやすいエラー

Iさんは古希のちょっと手前。以前は飛距離も出ていましたし、スコアもまずまずだったのですが、数年前に心臓のカテーテル手術をされてからは、飛距離が落ち、そのためもあってスコアも落とし気味です。
しかし、そこはベテランの経験と技術でカバーして、無理をせず楽しんでいらっしゃいますけどね。
ではスウィングの解説をしていきましょう。

1では赤い線の所まで来ていないといけない軸が、青い線の所までしか来ていません。
そのせいで白い枠で囲った部分の手首がコックできず、伸びてしまっています。
2になると、その弊害がもっとはっきり表れ、紫の矢印で示した右ひじが全くたためていません。
これらは、関節の可動域が狭くなっているのに、無意識に昔と同じ動きをしようとしていまうことから起こることが多いです。
3ではやっと赤い線の所まで左肩が来ましたが、この時の手首の角度は本来もっと低い位置でなっていないといけないいのです。

4を見ると青い横線の所まで手が上がっていますが、Iさんの現状では赤い横線の所までしか上がらないはずなんです。
上がらないものを無理して上げようとするとどうなるか?
それが5の写真です。そう、振り遅れるのですね。
4の赤い横線より上は、肩の可動域の関係で上がらないというか、そこまで行ってはいけないのです。
しかし上げてしまっているため、6では手を前傾角に対して前。重力に対しては下)に振れず、真下に引き下ろすような形になっています。

7では赤い線の方向に捻転していないといけないのですが、黄色い矢印方向にクラブを振っています。
これも最初に可動域以上に手を上げてしまった弊害です。
8では明らかに振り遅れているのが分かりますね?
7⇒8⇒9と見てくると、少しずつ左肩が上がっているのが分かりますか?

10では黄色い線で示したスウィングセンターの延長線上にグリップはありますが、ヘッド(細い白い枠で囲った部分)は明らかに遅れています。
また左肩が上がり、すくい上げる形になっているため、左のかかと(太い白い枠で囲った部分)が浮いています。
11と12では、青い線で示した体重軸が右に残り、白い枠で囲ったかかとも浮きっぱなしです。

Iさんに限らず、キャリアの長いベテランの方は、無意識のうちに昔動いていた所まで動かそうとする傾向があります。
これは別にベテランの方が依怙地になってやっているわけではなく、体が覚えている通りにやろうとするだけなのです。
しかしそれが今では自分の関節の可動域の範囲外まで動いてしまって、却ってマイナスになってしまう。
ではどうすれば直せるのでしょうか?
Iさんお連続写真をご覧になって頂けば分かる通り、各パーツの動きはいいんです。
ただそれをリンクさせる部分にズレが出ているだけなんですね。
だから無意識にやってしまっているところを、今度は意識して『テイクバックを上げすぎない』と思いながら練習すればよいのです。
しかしながら、なかなか自分では『どこまで上げているのか?』は、分からないものです。
事実Iさんも、レッスンで『上げすぎですよ』と指摘すると、『え?これでもまだ上げすぎか?』と驚かれます。
Iさんの携帯を借りて動画を撮ってお見せすると、『えぇ~~!』と驚かれます。
余談ですが、なぜ生徒さんの携帯で撮るのか?といえば、そうすれば生徒さん本人が自分でチェックができるからです。
まぁそれにしても、指摘した上で撮ってくれる人がいればこその話で、普通は『何故上手くいかないんだろう?』と悩むだけになります。
もし悩んでいるのなら、きちんと貴方のエラーの原因を見つけ、指摘し、納得させてくれた上で直してくれるプロに習いましょう。
もし貴方が『誰に習ったらいいんだろう?』と迷われているのでしたら、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越し頂き、私のレッスンが貴方に合ったものであるかどうか?をお確かめください。
お待ちいたしております。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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