前傾角が違えば、テイクバックの角度も変わります

2019年9月28日公開 / 2021年3月1日更新

テーマ：スウィングの軌道とフェースの向きの関係

コラムカテゴリ：スクール・習い事

前傾角によって、テイクバックの角度は違って見えます

ウェッジの前傾角は深く、ドライバーは浅いですね？
そうすると、ウェッジと同じ角度に見えるようにドライバーのテイクバックをしてしまうと、実は捻転ではなく、手で上に押し上げることになってしまいます。
今回Oさんは、そこを修正してラウンドに臨みました。
左肩の入り具合が、前回よりうんと深くなっています。
では解説していきましょう。

1では左肩が右ひざの上まで来ています。
この捻転の深さは、以前はできていなかったことです。
2ではシャフトが逆しなりをしていません（黄色い矢印）
以前は手で押し上げていたため、トップでシャフトが逆しなりをしていましたが、今回は体の捻転で上げているため、きちんとしなっています。
3ではフェースが下ろす方を向いており、正確なテイクバックができていることを示しています。

4でも左手の甲とフェースの向きが一致しており（白い枠で囲った部分）、このまま右手を前に出してゆけば完璧なインパクトを迎えられるはずです。
ところが5では手を前に（前傾角に対しては下）に振っておらず、重力方向に対して下向きに振っているため、ウェイトが右に残ってしまっています。
6では素晴らしいタメ（グリップの白い枠で囲った部分）にも関わらず、フェース（（ヘッドの白い枠で囲った部分）が少し開いて下りてきています。
しかしそれでも、素晴らしいタメができていますね。

7では赤い線の所までウェイトシフトしてきて欲しいのですが、青い線の所でとどまっています。
しかし手で押し上げたのではなく、捻転しているので8ではほぼ真っすぐにフェースが当たっています。
9では傾きながらも、左のかかとが浮くことなく粘れています。

途中からはエラーの説明になりましたが、このホールOさんは、超えるのにキャリーで240ヤード必要なバンカーの先まで飛んでいました。
以前なら同じくらいのパワーで振っていても、バンカーに捕まっていたんですけどね。
やはり上げる角度によって捻転に差ができ、そして飛距離と精度にも差が出ますね。

いかがでしたか？
ほんの些細な差が、結果として大きな差になります。
貴方はご自身のスウィングを理解されていますか？
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