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クラブは回転運動です。手で押し上げてはミスになりますよ

2019年8月20日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:スウィングの軌道とフェースの向きの関係

コラムカテゴリ:スクール・習い事

スウィングの分析
回転運動ではなく、縦方向にクラブを上げてしまうSさんの場合

Sさんは50代半ば。中肉中背の方です。
割と飛距離も出ますし、スコア的にも80台が結構な割合で出るくらいの腕前です。
ただ、プッシュアウトになったり、引っかけフックが出たりと安定感に欠けるのがお悩みです。
レッスンにはもう結構長くお越し頂いていますが、ラウンドレッスンは初めてです。
練習場ではやらないエラーを、たまたま連続写真に捉えることができましたので解説していきましょう。

1の時点でも、軸に対して回転で上がっているのではなく、手で押し上げているのが分かりますね?
手で押し上げているから、ウェイトが赤い線のところまで来ず、青い線の所でとどまっています。
2では回転によって上がっていないため、グリップエンドを前傾に対して下ではなく、重力方向に対して下に押し下げています。
そのため膝と腰のラインが、左斜め下に傾いています。
3ではそれがよりはっきりと分かりすね?

4では、下に押し下げているので、左肩を支点になってしまい、ウェイトが赤い線の所まで動かすことができず青い線のところでとどまっています。
5では赤い線と青い線の差がさらに大きくなりました。青い線は本来赤い線のところまで来ないといけないのですが、左肩を支点に下に押し下げるとウェイトは右に残るため4よりも右に残ってしまっています。
6では青い線を軸に動いているのが良く分かります。

7では左サイドに動いていないため、腕が通るスペースがなく大変窮屈なインパクトになっています。
8では動かす場所がないため、体を逆くの字にしてヘッドを前に出しています。
9では右にウェイトが残っているため、黄色い矢印で示した左ひじがたためず、左にかかとが浮いてしまっています(白い枠で囲った部分)

10では左かかとの浮きはさらに大きくなり、ウェイトの軸は青い線で示したように右足一本で立つような形になっています。
また10と11の白い枠で囲った部分のヘッドを見て頂けば、かなりかぶっているのが分かると思います。
12では右手のひらとフェースの向きが捻じれています。
この時のSさんのショットは、大きく右に押し出した高い球で、右ラフの上から左ラフまで曲がるフックでした。

Sさんのスウィングを診て分かることは、テイクバックの上げ方以外には大きなエラーは見当たらないということです。
逆に言えば、テイクバックの方向を勘違いされているからエラーが起こっています。
自分の感じている、あるいは見えているもの(スウィング)と、第三者から見えるものは異なることが多いです。
なかなか自分では『なぜこうなったのか?』は分からないものです。
やはり悩んだらプロに診てもらって、修正してもらいましょう。
自分で解決しようとして、ドツボにはまる方は多いですよ(笑)
誰に診てもらえばいいのか分からない。
そんな方は、是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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