右ひじの使い方で飛距離と安定感は変わります
スライスする 振り切れない 体重が右に残る
これらの謎を解くカギは 左手の甲の向きにありました
Oさんはたびたび本コラムにご登場いただいています。
ショットそのものはかなり上達してきていますが、やはり連続写真を撮ると体重が右に残って振り切れておらず、場合によってはスライスしているという写真が多いのです。
私は何百枚もの連続写真を比べてみました。
そしてある共通点に気が付いたのです。
それはテイクバックでシャフトが逆しなりをしているという点です。
普通ならならないしなり方に違和感を覚え、なぜそうなるのか?を究明してみました。
ここら辺は病理医の仕事ですね(笑)
では何故おかしなしなり方になるのか?=表題のスライス・振り切れない・体重が右に残るの原因を解説していきましょう。
今回は手の動きとスウィングプレーン(軌道)のお話ですので、下半身の解説はしません。
1の白い枠で囲った部分の左手の甲の向きをご覧ください。
正面を向いていますね? 実はこの位置では斜め45度くらいを向いていないといけないのです。
もちろん個人差がありますから、これはOさんの場合です。
青い枠で囲ったフェース面が左手の甲と一致していないでしょう?
しかもシャフトは逆しなりをしています。
これらが表しているのは、軌道からズレて円運動(正確には楕円)ではなく、手だけが重力に対して垂直方向に上がっているということです。
簡単に言ってしまえば、『手だけで上に押し上げている』状態です。
2ではウェイトが赤い線の所まで来ており、完璧と言っていいほどです。
しかし手を垂直方向に上げているため、逆しなりはそのままです。
3では見えないですが、黄色い矢印方向の右ひじが後方に引けています。
4では、垂直方向に上げたためクラブを円軌道で下ろせず、黄色い矢印方向=重力方向=真下に向かって下ろしています。
5では下に引っ張られるため、黄色い矢印のように外側に力が行ってしまい、赤い線まで動くはずの軸が青い線でとどまっています。
6では緑の矢印方向に旋回すべきクラブが黄色い矢印=真下に向かっています。
7を見ると白い枠で囲った部分の手の甲が上を向いているのが良く分かります。
フェースも開いていますね?
8では、軸が右に残り、9では左のかかとが浮いています。
これらのエラーの最も大きい原因は、1でクラブを垂直方向に上げてしまったことです。
ではどうすれば良いのか?といえば、この1の高さの時に『左手の甲が天を向く』イメージを持つことです。
実際やって見られれば分かりますが、この高さの時に左手の甲を天に向けようとすると右ひじをうんと内側に絞り込まねばならず、スウィングするのは不可能に近いです。
しかし、そこまでの強い意識をもって矯正しないと、この癖は直りません。
そこまでの強い意識をもってようやく45度くらいにしかならないのです。
Oさんがこれをマスターされれば=癖を矯正できれば、あっさりと80台に入るでしょう。
いかがでしたか?
エラーの原因は『まさか?!』というところに潜んでいることがあります。
私はスウィングを直す『内科医』であり、クラブを作る『外科医』でもあり、このように原因を究明する『病理医』でもあります。
自分一人ではエラーが直せない。原因も分からない。
もしそんな症状をお持ちでしたら、重症化する前に是非オーシャンゴルフアカデミーをお訪ねください。
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