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考えながら練習することが重要ですよ

2018年12月27日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:ラウンドレッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

今回はラウンド3回目のOさんについて、スウィングの解説をしていきたいと思います。
Oさんは、初ラウンドが122。前回の2回目が109というスコアを、初めてクラブを握って2か月余りという短期間でたたき出しています。
しかし、上手く打てるようになると今度は、『真っすぐ打ちたい』が強くなってしまい、振り切ることが難しくなるという現実に直面しました。
前半は『上手く打とう』としてミスが多かったのですが、後半は振り切ることに心を向けたおかげで、ナイスショットもいくつか出ました。
まだまだ課題は多いですが、それでも前回よりかなり良くなってきたショットを、初ラウンドの時と比較しながら解説していきましょう。
上が初ラウンド時。下が今回の写真です。


1では、前回は捻じれていた手の甲とヘッドの向きが一致しています。
まだ浅いですが、しっかりと体重移動もでき始めていますね。
2では体重が右に載り、捻転も十分できています。上と比べると、頭だけが右に行き過ぎていたものが、しっかり右股関節の上に載るようになっているのが良く分かります。
トップの位置も良くなっていますね。
ところが3では、2で十分なところまで捻転しているのに、さらに上げようとしています。
それでも上と比べると差は歴然としています


4では既に切り返しが始まっていないといけないのに、まだ上げ続けています。
そのせいで、手の甲は正面を向いているのに、フェース面は上を向くという捻じれが起こっています。
なので5では本来あるべき位置の赤い線より、実際の体重の位置である青い線が遅れ始めています。
6のダウンスウィングでは、その遅れが大きくなっているのが分かりますね?
しかし上と比べると、格段に手打ちから体の回転によるスウィングに変わってきているのが良く分かります。
しかしそれでも上の写真の捻転の少ない手打ちに比べたら、雲泥の相違ですよ(笑)
上の写真では、体の捻転が使えず、手だけで打とうとしていましたから。

7では十分なタメができています。惜しむらくは、赤い線まで廻っていて欲しいのに、まだ青い線の所までしか捻転が来ていないことでしょう。
白い線で囲った手の甲と、フェースの向きも一致しています。
しかし残念ながら8では、左手の甲がやや上を向いてしまっています。(白枠)
これは捻転の遅れから軸が右に残り、手が遅れてしまっているせいです。
9で左手の甲は、右斜め前を向いています。
この辺りを改善すれば、元々ロングヒッターですから、もっと楽にラウンドできるようになるでしょうね。


お気づきになられたと思いますが、ここで写真の番号が食い違っています。
上の写真では手打ちゆえにタメがなく、早打ちになっていたのですが、今回はタメができているおかげで『ゆったりとしたスウィング』になっています。
だから同じタイミングでシャッターを切っていても、コマ数に差が出るのです。
特に比べてみて頂きたいのは、上の8と下の10です。
同じタイミングですが、頭の位置が違うのが分かりますか?
8よりも10の方が左に動いています。
青い線の位置を比べてみてください。上の8は右つま先の上にありますが、下の10は右ひざの上にあるでしょう?
この差って、わずかに見えますが打球は大いに変わってくるのです。
上の9と下の11を比べても、青い線の位置は全く変わっていますし、白枠の手の甲の向きも全然違います。
もちろん下の写真の白枠で囲った左かかとが浮いているのは修正しないといけませんけどね。
これは体重が、右のかかとから左のつま先に抜けるのではなく、逆に右のつま先から左のかかとに向かって動いているから起こっています。
しかしここは、セットアップを直すことで修正できます。

初ラウンドから1か月半で、ここまで進歩しました。
もちろんOさんの身体能力に負うところも大きいですが、Oさんの練習に対する姿勢は多くの方に見習って頂きたいくらい、真面目で『どうすれば言われたことができるようになるか?』を考えながらやられております。
この考えるというのが、大変重要なんですね。
考えてやってみた。上手くいかなかった。
そこで初めて『先生、こうこうやってみたんですけど、上手くいきませんでした。どうしたらいいでしょうか?』という具体的な質問ができるようになります。
やってみる⇒できない⇒質問する⇒理解する⇒やってみる⇒できない⇒質問する⇒理解する⇒やってみる⇒できた!
この繰り返しが上達にはとても大事です。
皆さんも、漫然とできないできないと悩むのではなく、困ったらプロに相談してみてください。
具合が悪いとお医者さんに行くでしょう?同じことです。
もし『どこへ行ったらいいのかなぁ?』と悩まれましたら、『ゴルフの医者』のいるオーシャンゴルフアカデミーを訪ねてみてください。
まずはお気軽に無料体験レッスンにお越しくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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