クラブは年齢性別ではなく、個人の能力で選びましょう

2018年11月6日公開 / 2021年3月1日更新

テーマ：ゴルフクラブ

コラムカテゴリ：スクール・習い事

もう年だから・・・とか、女性だからという理由でクラブを選んでいませんか？
オーバースペックは良くありませんが、アンダースペックも良くありません

最近入会された生徒さんたちのクラブを診断していて思うのは、すごくアンダースペックなクラブを使っている方が多いということです。
その理由の多くが『もう60過ぎだし・・・』とか『レディースってこれしかなかったから』というものです。
私に言わせれば『シニア用』や、『レディース』などというクラブのカテゴリーはありません。
あるのは『誰それさん用』のクラブだけです。
はい、年齢や性別など関係なく、その方の技量を上げてくれる潜在力を持ち、かつ今すぐ使いこなすには多少の難しさがあっても使えないほど難しすぎはしないのがその方が必要とするクラブです。
しかし市販品の多くは、というかほとんどは『シニア向け』とか、『レディース用』として売られています。
そもそも数種類のスペックしかないのに、それが貴方に合っているかどうか？なんて分からないではないですか。
ましてや、年齢や性別で判断するなんて私には考えられません。
また私はその方のゴルフを『スウィング年齢』という基準で測っています。
スウィング年齢とは、その方がどれくらいのパワーがあり、どのくらいクラブを振ることができるか？です。
だから、その方の実年齢が何歳であっても、スウィング年齢と一致しないことはよくあります。
65歳でもスウィングを見れば40代という方などザラです。
女性であっても、ご主人よりスウィング年齢が若い方なんて珍しくありません。
そうした時、そのクラブはシニア用でいいのでしょうか？レディースでいいのでしょうか？
いえ、いいわけがありません。
だからこそ『だれそれさん用のクラブ』が必要なのです。

歳がいったからといって、軽すぎるクラブを使うのは問題です。
重過ぎて振り切れないのはいけませんが、軽すぎると『質量による衝撃力』が少なくなります。
軽乗用車と普通乗用車が同じ速度でぶつかった時、どちらの破壊力が大きいでしょうか？
言うまでもなく質量の大きい、普通乗用車の方ですね？
だから軽すぎるクラブというのは軽乗用車であり、適正な重さのクラブというのは普通乗用車になるわけです。
車体重量が軽いので、加速はいいかもしれませんが質量が軽いので衝突した＝インパクト時の破壊力＝飛距離はどうしても落ちてしまいます。
ヘッドスピードだけでは測れない、インパクト時の破壊力の差が出るのですね。
もちろん振り切れないほど重いクラブであったら、加速もないわけですから飛距離も方向性も落ちてしまうのは言うまでもないことです（笑）
では適正な重さとはどれくらいなのでしょうか？
それは『振り切れる限界の重さの8割程度』と思って頂いていいと思います。
計測し始めの、しっかり振れるタイミングで『これはいい！』と感じて振り切れる重さの8割程度でないと、18ホールズ、あるいはクラブチャンピオンシップの本戦などでは、36ホールズのストロークに耐えきれません。
またサラリーマンの方なら覚えのある方も多いのではないか？と思いますが、前夜に会合があったり接待があったりして、体調が万全ではない状態でラウンドに臨まなければいけないときもあるでしょう。
そんな時、限界値のクラブであったらどうでしょうか？
たぶん最初からクラブに振られてしまうと思います。
それらを考慮すると、振り切れる限界の8割程度が適正な重さといって間違いないのではないでしょうか？

しかし冒頭で述べた通り、アンダースペックのクラブを使っている方が多いのが現状です。
その多くが『年齢や性別』での固定観念からくるクラブ選びをしている方です。
実際のスウィング年齢を測ってもらい、本当に自分に合ったクラブを選べば、自然とクラブが技量の上達を引っ張ってくれることは多々あります。
『何歳だから』とか、『非力だから』とかでクラブを決めつけず、プロに本当に自分に合ったクラブを選んでもらいましょう。
オーシャンクラブで作られるのでしたら、クラブについての責任は私が持ちますが、もし市販品を買われるのでしたら、以前のコラムでも書きましたように『信頼できるお店と信頼できる店員さん』を見つけてください。
そして今の技量より少し上のスペックを持ったクラブを選んでもらってください。
今ちょうどいいクラブでは、伸びしろがありませんから(笑)

オーシャンゴルフアカデミーでは、スウィングだけでなく、クラブの診断も行っております。
ぜひお気軽にお訪ねになってみてくださいね。