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スコアカードはデータの宝庫です

2018年11月2日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:オーダーメイドのゴルフスウィング

コラムカテゴリ:スクール・習い事

生徒さんのスコアカードをチェックすることの重要性
スコアカードには、その方の弱点が表れていることが多いです

生徒さんがラウンドしてこられた後、スコアカードを見せて頂くことがあります。
毎度毎度ではなく時々ですが、私の方から『持ってきてください』ということもあります。
レッスンを受けている生徒さんそれぞれに特徴があるのは言うまでもありません。
スコアカードには、その方のショットの調子や精神状態が表れることが多いのです。
分かりやすい例えを出すなら、あまり飛距離の出ない生徒さんの場合、長いパー4になると『3オンでいいんだ。2パットでボギーなら上出来!』と頭では思っていても、どうしても無意識に『少しでも前へ!』と力が入ってしまい、右にプッシュしたりスライスしたり、あるいは左へ引っかけてしまったりというのが多くなります。
そこでスコアを落とすと、次のパー3では『ここで取り返すぞ!』となって、またショットが乱れる。
こういう現象が、ある程度スコアカードから読み取れます。

ではなぜこういったカードの『読み』をするのか?と言えば、簡単です。
『情報収集』は、私にとってとても大切なことだからです。
ゴルフの医者と自分を呼んでいますが、実際に現場で医療に従事する臨床医さんも『神の目』を持っていて、患者さんが何も言わなくても治療できるわけではないでしょう?
患者さんと相対しない病理医さんだって、なんの情報もなく、持ってこられた組織標本だけでは診断のつけようがありません。
できるだけ多くの情報を集め、その得られた情報を総合し、自分の経験と過去の症例や治療例(エビデンス)から正しい病名と緒療法を導き出す。
私も同じです。
以前に練習場ではやらないことをコースではやってしまうと書いたことがあります。
だからラウンドレッスンで見つけないといけないのだ・・・とも。
これもまた『正しいレッスン=その人に合ったスウィングやクラブの構築』のために必要なことなのです。
スコアカードには様々な情報が詰まっています。
1回や2回のレッスンを受けられただけの方の場合は無理ですが、何年も通われているような生徒さんの場合、どこかのホールで大叩きをしていたなら、そのホールのレイアウトを訊けば生徒さんがどんな心理状況でティーインググランドに立ち、どんなスウィングをされたのか?の情景まで思い起こすことが可能です。
だから悪いスコアの時でも、恥ずかしがらずにスコアカードを見せてください。
私にもっと多くの情報を与えると、そのデータベースから新しい発見や治療法を見つけることができる可能性が高くなりますから。
ミスの原因はメンタルにある場合もあります。その場合、一緒にラウンドするより後からスコアカードを見ながらお話しする方が、問題点を見つけられることだってあるのです。
だから悪いスコアの時でも、恥ずかしがらずにスコアカードを見せてください。
情報は多い方が判断する材料が増えます。
判断材料が増えれば、貴方に対するレッスンの幅が広がります。
今までにも何度も言ってきましたが、ミスは悪いものではありません。
貴方のスウィングのどこをどう直せばよくなるのか?を教えてくれるありがたいものなのです。
だから私は生徒さんのスコアカードをチェックします。
よりよいレッスンに活かせるように。

皆さんのスコアカードは、自分を知る良い材料です。
ミスしたホールや上手くいったホールはよく覚えているでしょう?
私にとっても、生徒さんのゴルフライフをより良いものにするためには、そのミスの思い出や、ナイスショットの思い出を共有することは重要なのです。
どうか皆さん、気軽にオーシャンゴルフアカデミーをお訪ねくださいね。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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