インサイドの意味を間違えていませんか?

深田洋史

深田洋史

テーマ:飛距離アップ

スウィングの分析 もっと飛距離が欲しいSさんの場合
インサイドに引け!は、ヘッドを引くわけではありません。

今回は前回のMさんと一緒にラウンドレッスンさせて頂いたSさんのスウィングを分析していきたいと思います。
Sさんは、あるレッスンプロから『もっとインサイドに引け!』と言われ、本来のスウィングを見失っていました。
OBにはなりませんが、どうしても弱々しい球になり、飛距離も出ないのがお悩みです。
では解説していきましょう。
ただ申し訳ないのですが、タイミングがずれてしまい、ダウンスウィングからの写真からになっております。

1の左では、右ひじが体から離れています。
右の写真では、それを修正したため右ひじが良く締まっているのが分かりますね?
テイクバックの写真がないので分かりづらいと思いますが、左のようになった原因は、あるプロから『インサイドに引け!』と言われ、軌道をインサイドにではなく、ヘッドをインサイドに=手をこねてしまうスウィングを押し付けられてしまった結果です。
この場合、ヘッドをインサイドに引いてしまうと右ひじが下向きにたためず、後ろに引く格好になってしまいます。
右の写真では、右ひじが右わき腹にくっついているように見えると思います。
テイクバックでしっかり右ひじを下向きにたためたから、ダウンスウィングでも右ひじが締まるのです。

2の左では、体の正面で手の甲が正面を向いてしまっています。
テイクバックでも同じことが起こっており、この段階で手をこねてヘッドだけがインサイドに引けたように見える軌道を作ってしまっているため、ダウンスウィングでもこんなことが起こります。
対して右の写真では、軌道をインサイドに引くレッスンをしたおかげで手の甲は斜め45度くらいにまで修正されているのが分かるでしょうか?
2の左はやはり手の甲が正面ですね。
見にくいと思いますが、ヘッドが上から叩きつけるように入って来ています。
対して右は。、ヘッドがボールの真横からスウィープ(掃くように)入って来ていることがはっきりとわかります。

3の左では、インパクトの瞬間にもまだ手の甲が正面を向いています。
またグリップエンドが、ボールより左に来ているのが分かりますか?
これではヘッドが加速されないですよね。
右もまだ不十分ですが、それでもヘッドがグリップを追い越しています。
また体の傾きも全然変わっていることが分かると思います。

4の左では、軸が『逆くの字』になっています。
右肘が後方に引かれていたせいで、インパクトの時には手のひらを前に押し出すようになってしまうことで起こっています。
右の手のひらを前に押し出すと、自然と体の正面では手のひらは上を向いてしまいます。
一度ご自分でも試してみてください。
それに対して右では左の手の甲は右手で隠れて見えません。
テイクバックで右ひじを後方に引くのではなく、下向きに使えたせいで右手のひらは下向きに入ってきます。
インパクトの時には右手のひらが、やや下を向いた状態で使えるのです。
これも一度ご自身で試してみてください。

Sさんは、Mさんから見ても「球筋変わったなぁ!」と驚かれるくらい、強い弾道になり、飛距離も伸びました。
この日のレッスンは、『右ひじの使い方』だけです。
たったそれだけのことで、これほどまでにスウィングは変わります。
またインサイドに引くというのは、ヘッドをインサイドに引くのではなく、スウィングセンター(喉ぼとけの下あたり。ネクタイの結び目付近)の正面でクラブを動かし、その軌道自体がインサイドになることを指します。
ヘッドだけをインサイドに引くと、Sさんが陥ったようにテイクバックの初期で手首をこね、ハーフウェイからスリークウォータのあたり(グリップエンドが腰から胸のあたり)で右ひじが詰まり、後方に引かざるを得なくなってしまいます。
そうなると、ダウンスウィングではリリースが早くなり、前に押し出すようなインパクトになるためフェースは開き、高い弱々しい距離の出ない球になってしまいます。

オーシャンゴルフアカデミーでは、このように生徒さんそれぞれの個性を活かし、かつ伸ばすようにレッスンをしております。
押し付けられるのが嫌な方。型にはめられるのが嫌いな方。
是非オーシャンゴルフアカデミーの無料体験レッスンを受けてみてください。
貴方の感性に合うのでしたら、きっと伸ばしてさし上げられると思いますよ。

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深田洋史
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深田洋史(スポーツインストラクター)

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