ゴルフレッスンの料金と内容の釣り合い
ラウンド中に『飛ばしたい』『いいスコアで廻りたい』と思うことを否定しないでください。
上手くなるためには、その欲は必要なものです。
皆さんは、ラウンド中に『さっきのホールでよく飛んだから、このホールも飛ばしてやろう!』と思って失敗した経験はありませんか?
あるいは『前のホールでバーディーが取れたから、このホールも!』と思って失敗したことは?
誰にでもこんな経験はあると思います。
しかし、この『飛ばしてやろう!』とか『いいスコアで上がってやろう!』という『欲』を否定してほしくないのです。
よく言われますよね?『欲を出したら失敗する。無欲になってプレーしないといけない』と。
確かに気負いすぎて失敗することはよくあります。
ですがこの失敗が土台になる・・・というのは、私がこのコラムでいつも言っていることです。
欲を出すのと気負うのは違います。
90を切りたいと思ってプレーしている方が、最終ホールまで来たところ16オーバーだったとしましょう。
このホールをボギー以下で上がれれば、念願の90切りが達成できます。
そんな時、『無念無想』でティーインググランドに立てる人はほとんどいないのではないでしょうか?
凄い期待感とプレッシャーがかかってくるはずです。
そこで今まで『欲』をもってプレーしてきたか否か?で、そのプレッシャーに対するかかわり方が変わってきます。
今まで欲を出し続けてきた方は、そのプレッシャーはおなじみのものなんですね。
でも無欲で・・・と来た方は往々にして気負ってしまいがちなんです。
これは長年アマチュアの方たちを見続けてきて、私自身が感じていることです。
ここまで読まれてきて、『あれ?なんだか前にも読んだことがあるぞ!』と思われた方。
ありがとうございます。私のコラムの愛読者様でいらっしゃいます(笑)
4月9日のコラム『ラウンドの時、緊張感をどうほぐすか』でも書いたことに通じています。
その日のコラムの中で、『緊張していることを否定しない』と書きました。
今回は『飛ばしたい気持ちを否定しない』と言ってもいいでしょう。
自分の期待を抑えつけようとすると=否定してしまうと、緩めたい=リラックスさせたい筋肉は緩まず、却って動かしたい筋肉が動かなくなります。
そのための『メンタルトレーニングの一環』として、『自分の欲を否定しない』でいただきたいのです。
では欲を出してプレーをするときに何が大切なのか?
それは『自分を信じること』です。
前のホールでナイスショットが打てた、ということは貴方にはその球を打つ能力があるのです。
その能力がなければ、まぐれだろうとなんだろうと『その球』は何万回打っても出ないのですから。
自分にはその球を打つ能力がある。だからもう一度あの球を打ちたい。打ってやろう!
そういう欲を常に持ってプレーして頂きたいのです。
その時にもう一つ大事なことがあります。
これも以前のコラムで書きましたが『自分には何ができて何ができないのか?』の判別をしっかり持っておくことです。
いくらいい球を打ちたいと思っても、今の自分の能力ではできない選択をしてしまってはいけません。
例えばさっき220ヤードのストレートボールが打てたとしましょう。
また220ヤードのストレートボールを打ちたい!と思っても、もしそのホールがドッグレッグで、200ヤードで突き抜けるとしたらどうでしょうか?
さっきと同じ球が打てたとしても、OBになってしまいますよね?
ではインテンショナルフックをかけて・・・なんてことは、今のあなたの実力では無理です。
ならそのホールでは、5番ウッドかユーティリティーで180ヤードまでのショットを心がけることが必要になってきます。
『今自分にできる最大限の欲をかく』ことを常に念頭においてプレーすれば、いざプレッシャーのかかった場面になっても、訓練ができていますから気負い過ぎてしまうことはかなり少なくなります。
リラックスと同時に、プレッシャーに強くなる。
そのために『欲を否定しない』ことが大事だと考えます。
自分の望むプレーを否定せず、かといって自信過剰にもならずプレーする。
それが上手くなるために必要なことではないか?と考えています。
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