100を切るために重要なこと
ラウンドレッスンの時に、気を遣っていること。
生徒さんから、『ラウンドレッスンの時に、どんなことを考えているのですか?』と訊かれました。
そこで今回は、私がラウンドレッスンの時に何を考え、どんな準備をしているのか?を書きたいと思います。
まず私が考えるのは、当たり前ですがレッスンを受けられる生徒さんのことです。
どこに問題があって、どんなレッスンをして修正したか?
それがラウンドで出せた時はいいですが、出せなかった時にはどう現場で対処するか?
ラウンドレッスンは、通常のレッスンでどこまで修正できているか?を確認する場でもあります。
また、『練習場ではやらない何か?』をやってしまう場でもありますので、それを見つけに行く場所でもあります。
次に考えるのは、当日の天候のことです。
意外ですか?(笑)
そりゃゴルフは雷や雪以外では、危険があるほどの荒天でない限り実施されるスポーツですから、どんな天候だっていいんじゃないの?と思われるかもしれませんよね。
しかし天候というのは、生徒さんのプレーに大きな影響を与えます。
快晴の予報なら、ティーショットのランが出やすいなとか、グリーンは締まっているだろうからキャリーはどの程度でランはどのくらいと考えて、距離とクラブのアドバイスを送ればいいのか?とかです。
逆に雨であったら、ランは出にくいからグリーンまでの距離が残るな。
ならティーショットの距離次第では、2オン狙いではなく3オンでのパーセーブを考えた方がいいかもしれないとか。
またグリーンのコンパクション(硬さ)やスティンプメーター(速さ)なども天候に左右されますから気を遣います。
だから、私の方がグリーンに近くても、場合によっては先に打って転がり等を確認することもあります。
パットも同じで、私の方がカップに近くても先に打ってみせることもあります。
そして何より風です!
風を読むのは大変難しいです。だから事前に天気予報で、風向きと強さを調べます。
もちろん木々の密生度や、地形によって風は廻りますから完全ではありませんが、それでも何も知らないままに行くよりは、はるかにマシです。
北風が3~4メートルの予報であれば、コースの上空はたぶん7~9メートルは吹いているだろう。
木の高さの下と上では、どれくらい方向と強さに差が出るだろう?とかも考えます。
だからショートホールでは、前のホールのスコアに関係なく私が最初に打ってみせ、風を教えます。
もちろん常にベストショットが打てるわけではありませんが、少なくとも風の強さと方向を知る手掛かりにはなりますから。
完全に雨だった場合、今度はショットやパットのことだけでなく、カジュアルウォーターからの救済についてのレッスンも入ってきます。
意外と皆さん、正確な処置をご存じないんですよね(笑)
スルーザグリーン、バンカー、グリーン上。
それぞれで微妙に処置が異なります。
スルーザグリーンでは『完全な救済』が受けられますが、バンカーとグリーン上では『最大限の救済』しか受けられません。
分かりやすい例をひとつ挙げれば、グリーン上にボールがあっても、救済を受ける地点はグリーン外の場合もあるということです。
またスルーザグリーンとバンカーは、ドロップであるのに対して、グリーン上からの救済の場合は『プレース』になります。
あと気を遣うのは、生徒さんの体調です。
青年や壮年の方は問題ないことが多いですが、年配の方の場合風邪等に気をつけないといけないことがあります。
また今の季節でしたら、熱中症対策も必要ですから、給水等にも気を遣います。
寒い季節になったら、防寒のことも気を遣います。
動けないほど着込んではいけませんが、風邪をひかせてもいけませんしね。
あまりご興味は無かったかもしれませんが、こんなことを考えたりやったりしながらラウンドレッスンをしています。
最後に良く訊かれることなので、ご質問が来る前にお答えしておきましょう。
『自分のスコアは気にならないんですか?』
そりゃ気にはなりますよ(笑)
でも自分のスコアを上げようとプレーしていたら、生徒さんへの注意が足りなくなってしまいます。
自分のことより生徒さんのことが先です。
だからレッスンに熱が入ると、自分のスコアのことは忘れてしまいます。
生徒さんがいかにレッスンで修正したことができたか?
何回満足できるショットが打てたか?
そちらの方が、私にとっては重要なのです。
自分のスコアが良いよりも、生徒さんが納得できるショットを打ってくれた方がうんと嬉しいんです。
皆さんもこんな変なプロと一緒にラウンドしてみませんか?
きっと何かを得て帰って頂けるようにいたしますので(笑)