朝1番のティーショットで緊張してしまうという方へ
ゴルフを始めたばかりの人の初ラウンド
アプローチとパッティングの重要性について
今日は、初心者のTさん(女性)のお話です。(予告していた写真はありません)
Tさんはアラフィフ。身長は比較的長身でスリムな体型です。
オーシャンゴルフアカデミーにお越しになったのは2月の頭から。
週1のレッスンでまだ5回ですから、ゴルフを始めてから実質1か月です。
そんなTさんがショートコースデビューしました。
スコアは下の通りです。
短いコースとは言え、初めてのラウンドでダブルボギーペースは立派だと思います。
正直言って私は、『コースがどんなものかを感じてもらいさえすればいい。もしチョロチョロしてしまって、後続の組に迷惑をかけそうだったら、途中でボールを拾って、グリーンのそばからアプローチの練習をしないといけないかもしれない。』と思っていました。
しかしTさんは、見事に最後までプレーを続けることができました。
その日は結構風が強く、難しいコンデションでした。
1番は打ち上げで、しかもアゲンストです。実質95ヤード打たないと届きません。
Tさんは7番アイアンでティーショットを打ち、約20ヤードショートしました。
しかし初めての経験で、相当緊張していたはずなのですが、しっかりとスウィングでき、真っすぐに飛んでくれたことには正直ホッとしました(笑)
そしてTさんが素晴らしかったのはそこからです。
20ヤードのアプローチを、小さなテイクバックで、しかもインパクトを緩めることなく打てました。
皆さんもショートアプローチで苦労された経験をお持ちだと思いますが、彼女は教えた通りに打つことができ、初ラウンドの初ホールを2オンしました。
ですが、約4メートルのパットを2メートルもオーバーさせてしまい、返しも入らず3パットダボ。
2番はこのコースで一番長い打ち上げのミドルです。
ティーショットは初めてのドライバー。少し当たり損ね、右へ100ヤードほどでした。
ここは右にドッグレッグしていますから、彼女の位置からは直接グリーンは狙えません。
距離は残っているものの、無理をして5番ウッドを使うのではなく、安全に7番アイアンで刻みました。
もう1回7番アイアンで刻み、今度はサンドウェッジで15ヤード。
4オンできましたが、やはりここでも3パット。
その後もショットは快調ながら、パットの距離感で苦しむ展開でした。
上の表をご覧頂けばお分かりの通り、ショット数はだいたいボギーオンできているのに、パットが平均3パットでショット数を上回っています。
もしこれでアプローチが上手くいってなかったら、ダブルスコアはいっていたと思います。
初心者の皆さんに多いのは、『遠くに飛ばすこと』にこだわることです。
しかしスコアを作る要諦は飛距離ではなく、アプローチとパッティングにあります。
もちろん飛距離は出た方が気持ちいいし、アドバンテージですけどね(笑)
実際、この日のTさんは、3回あったドライバーショットで1回も芯を喰った当たりはありませんでした。
でも5番ウッドでライナー性の球になりましたが、結果として距離を稼ぐことができて、5番:6番では3オンできています。
ライナー性のボールについては、私がそう指導していた通りのものなんです。
ダフると全く飛びませんが、トップしたライナー性の球なら距離が稼げます。
グリーンまで遠く、届かない距離ならクリーンヒットしようとしてダフるより、トップしてライナー性の球を打つ方がうんとマシなんですから(笑)
そして何よりアプローチです。Tさんは、15ヤードから30ヤードまできちんと球を上げてグリーンに乗せました。
カラー近くからのアプローチは、ピッチングウェッジを使ってパター打ち(アプローチ編のトレビノ6IP)で乗せました。
ただどうしてもパッティングの距離感は出ません。
ここをもっと指導していけば、Tさんのゴルフライフはきっと充実したものになってゆくでしょう。
実はTさん、来週18ホールの本コースにもデビューします。
今からどんなゴルフになるのかが楽しみです。
だって最終ホールを見てください。きちんと2パットで上がれているでしょう?
皆さんもスコアを上げたいと思われるのでしたら、アプローチとパッティングの距離感の練習をしてくださいね!