冬場の防寒対策 その2
先日、この冬最強の寒波が襲ってきている最中にラウンドされた生徒さんから、こんな質問を受けました。
(以下、生は生徒さん。私は私です)
生『グリーン手前のバンカーに入れてしまったんですが、砂がカチコチに凍っていてシューズも滑るくらいでした。こんなバンカーからはどう打てばいいんですか?』
私『あごまではどれくらいの距離があって、あごの高さはどれくらいでしたか?』
生『あごまでは約1,5メートル。高さは1メートル強だったと思います。エッジまではバンカーのすぐそこ。ピンまでは10ヤードもなかったと思います。』
私『あぁ・・・それは無理です(笑) どんなふうに打ったんですか?』
生『え?無理なんですか? ええっと、怖かったんですが、頑張ってフェースを開いて打ちました。そしたら1球目と2球目ははじかれてホームランのOB。3球目はサンドのエッジに当たってくそトップしたんですけど、何とか勢いで出てくれました。そこまで調子が良かっただけに、このバンカーが悔しくて!』
私『そこなんですけどね、横か後ろにはあごのない部分がありませんでしたか?』
生徒さん、しばらく考えて
生『あり・・・ましたね。左斜め後ろに、えぐれたところがありました。』
私『スパイクさえ滑るような凍結度だったら、だれがどんな風に打ってもはじかれますよ。そりゃホームランになって当たり前です。まだ3球目で出ただけラッキーだったと思いましょう(笑) そんな場合は、グリーンに向かって打つことは諦めて、パターで低いところから出すことを考えた方がいいです。』
生「え?! バンカーからパターですか?』
私『そうです。それだけ凍っているのなら、パターで打っても砂の抵抗なんか無いでしょう? コンクリートの上で打ってるようなものなんですから(笑) とにかくフェアウェイか、最悪ラフでもいいから凍っていない=はじかれないところに出すことが大切ですよ。』
生『パターですかぁ・・・ 考えもしなかったです(苦笑)』
ついついグリーンに向かって打つことばかりを考えてしまいがちですが、実際には打てない場合もあります。
前に木があってスタイミーだとかなら分かりやすいですが、凍ったバンカーなんかですとついピンを狙いたくなってしまいます。
でもこんなカチコチのバンカーから球を浮かせるなんて不可能に近いです。
こんな場合、『無理をしない』のが鉄則です。
低い場所を探し、転がして=はじかれないように脱出しましょう。
皆さんも何か疑問をお持ちで、ご自身で解決できないときは私に問い合わせてみてください。
可能な限りお答えしますし、オーシャンクラブにお越し頂ければ、もっと詳しくご説明することも可能ですから。