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振り切れない理由

2017年4月11日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:スウィングの分析

コラムカテゴリ:スクール・習い事

お二人目は、コンスタントに100切りを目指すNさんです。
Nさんは途中から急に『なんだか振り切れなくなりました』と。
そのあたりを重点的に解説していきましょう。
いつも通り、赤い線は本来あるべき位置。青い線は実際の位置。紫は注意して見て頂きたいポイントです。


(注)1は右に飛んだため、2以降は暫定球です。ティーアップの位置とボールが異なるのはそのためです。
1と2では、ボールのの位置もテイクバックの始動も問題ありません。
特に2ではフェースがボールの方を向いたまま始動されており、文句なしです。
ところが3では、右腰がスウェイし始めてしまいます。
そのためグリップが体から遠く離れていってしまい、シャフトが寝てしまっています。
もっと体の近くを通る軌道であれば、シャフトは赤い線の位置にくるはずで、横殴りにはならなかったはずなのです。
実はこれが『振り切れない』大本なんですよ。

4では手の甲とフェースの向きが狂っています(紫で囲った部分)
5では肩に押されて、あごが右を向いています。
それでもここがトップならまだよかったのですが、6では完全にオーバースウィングになっています。
シャフトの位置が赤い線までなら、軸も青い線のように傾くところまでは行かなかったはずです。
オーバースウィングになっているから、振り遅れてしまうのです。

7では、その振り遅れが如実に表れています。
赤い線まで来ているはずの体重が、青い線のように傾き、右に残っています。
胸が正面を向くところまで廻っているのですから、グリップは腰のところまで降りてこなくてはいけませんし、グリップが正面上方を向いているのにフェースは天を仰いでいます。(紫で囲った部分)
完全に振り遅れ・・・ですね(笑)
そして8では、あごが左を向き(青い線・本来なら赤い線のように下を向いているべき)、左かかとが浮いています。(紫で囲った部分)
振り遅れているため、ヘッドが走っていません。
9ではうまく収まっているため、こういう風に分解写真にしないとビデオ等の動画ではなかなか『どこが悪いのか?』が分析できませんね。

動画には動画の良さがありますが、スウィングの部分部分を切り取ることによって、一瞬の動きがよく分かります。
オーシャンゴルフアカデミーでは、ラウンドレッスンだけではなくレンジでのレッスン時にもこのような連続写真を撮って、解説したりもしています。
ご自身のスウィングを分析をして欲しいご要望をお持ちの方は多いですが、『どこでしてもらえるのか?』『どのような分析が自分ではわかりやすいのか?』が分からないという方が大多数です。
このような分析をお望みの方がおいででしたら、ぜひオーシャンゴルフアカデミーをおたずねになってみてください。

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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