練習場だけではエラーの原因は分からないことも多いのです

深田洋史

深田洋史

テーマ:ラウンドレッスン

今回はYさんのラウンドレッスンを解説します。
Yさんは60代半ば。20年以上にわたってご愛顧頂いているお客様です。

ではいつものように解説していきましょう。
赤い線は本来あるべき位置。青い線は実際の位置。
紫の線は注意して見て頂きたいポイントです。
さらに今回より、黄色い線でシャフトや腕の位置も表すようにしてみました。


1の写真では、テイクバックのハーフウェイできちんとスウィングセンターとグリップが正対しています。
のどの下とグリップをつないだ紫の線でよくわかりますね?
また手の甲とフェース面が一致しているのも素晴らしいです。
2でも少しウェイトの載りが遅れているほかは問題ありません。
手の甲とフェースも一致しています。
ところが3になると、右腰が頑張りすぎているせいで、青い線のように軸が傾いてしまっています。
手の甲とフェースも一致しなくなっています。手の甲は正面を向いていますが、フェースは上を向いているのが分かると思います。
しかし、まだあごの先は地面(下)を向いています。


4も3とほぼ同じ状態です。つまりトップでゆったりとしているのです。
しかし5になると右腰を頑張りすぎているのに、さらに上体を捻ろうとしてしまい、あごの先が右に傾いてしまいました。
そのため振り遅れの状態となってしまい、6のように肩の回転より、手もクラブも遅れてきています。
タメの効いたスウィングに見えるかもしれませんが、本当ならこの腰と肩の位置なら黄色い線のところまで来ていないとインパクト時に左サイドが伸び上がってしまいます。


振り遅れている最大の証拠が7の写真です。
本来黄色い線のところに腕とクラブが来ている=ヘッドが走ってなければいけないのに、スウィングセンター・グリップ・ヘッドが一直線上に来てしまっています。
残念ながらこれではヘッドスピードは上がりません。
7で紫の線で囲った左足を注意して見てください。
かかとが浮いているのが分かると思います。
これはインパクト時につま先体重になっているからです。
これも飛距離を殺す要因の一つですね。
だから8では完全に左のつま先が開いてしまっています。
パワーを逃がしてしまった結果、こういう部分にエラーが表れます。
9で分かる通り、軸が左足の上に載らずフィニッシュが低い位置になっています。
本来なら黄色い線のところにクラブが上がってくるはずなんですけどね。

最初に申し上げた通り、Yさんとは長年のお付き合いがあります。
つまりYさんのスウィングは、誰よりよく知っています。
しかしそれでもこんな風に、コースに出てみないとわからないエラーもあるのです。
オーシャンゴルフアカデミーで練習されているときには、こんなスウィングになってしまうことはほぼありませんから(笑)


練習場でスウィングを作り、コースで試し、またレッスンでエラーを修正していく。
これの繰り返しが上達の近道だと思います。
皆さんも一度当アカデミーを覗いてみられてはいかがですか?
今まで知らなかった、『自分だけのスウィング』に出会えるかもしれませんよ?(笑)

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深田洋史
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深田洋史(スポーツインストラクター)

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