スウィングの進化と変化
昨日はSさん、Tさんと、後輩のHS君とのラウンドレッスンでした。
Sさんには、ゴルフスウィングの基本動作である『フォーアームローテーション』(前腕の廻旋運動)をマスターしてもらうべく、レッスンをしていました。
昨日はその成果がいかんなく発揮され、Sさんは今までのベストスコア98を5打上回る93でラウンドされました。
そのスウィングがこれです。
綺麗にウェイトが右に乗っています。
そして注目して頂きたいのは、紫の線で囲った手首(コック)の部分です。
テイクバック時の廻旋運動がきちんとできているため、ダウンスウィングに入ってもコックが解けることなく、タメができています。
もちろんまだまだ充分ではないので、ミスも出ましたしOBも打ってしまいましたが、それでもこのスコアが出せたのは、フォーアームローテーションをきちんと練習されたからだと思います。
Tさんですが、気の毒なことに前日に足が攣ってしまわれ、体が思うとおりに動かせないという不本意なラウンドでした。
足が攣る怖さと戦いながらのスウィングであるため、いつもよりかなりバランスが良くないです。
いつもならきちんと右に乗るウェイトが、左肩から右つま先にかけて傾いてしまっています。
左に傾いたトップになってしまっているため、右にプッシュアウトが出たり、左に引っ掛けたりがありましたね。
特に足の痙攣でマズいのは、写真のようなフルショットよりもアプローチ(コントロールショット)なんです。
いつも通りのウェイとシフトができないため、手打ちになってしまったり、すくい上げる動きになってしまうことが多いのです。
ゴルファーの皆さんなら誰しも経験しておられることだと思いますが、パーオンするのは簡単ではありません。
するとやはりアプローチがスコアメイクの鍵となります。
Tさんはアプローチに大変苦しまれましたが、それでもなんとか101でラウンドされました。
これもSさん同様、基本動作に忠実なショットを心がけたため、飛ばないし寄らない中でも何とかSさんなりにスコアをまとめられたのだと思います。
さて後輩のHS君ですが・・・
前半と後半ではまるで別人のようなショットでした(笑)
(彼とは大学時代、それもラグビー部の先輩・後輩という特殊な、かつ長い付き合いなので、他の方とは違った表現を使う場合もございます。もちろん悪意や揶揄する意図はございませんので、ご容赦ください)
メッチャ傾いてますね(笑)
これでは球が真っ直ぐ飛ぶはずもありません。
右へプッシュアウトスライスの連発でした。
前半は、この傾向が出つつもまだなんとか踏みこたえていたのですが、後半はこういったショットが止まりませんでした。
原因はトップの上げすぎです。体は捻転していますが、行き過ぎてしまっており、いわばゴムが伸びきった状態になってしまっているのです。
こうなると伸びたゴムを縮めるのにパワーを使ってしまい、クラブヘッドに力が充分に伝わりません。
またスウィングプレーン(軌道)も大きくブレやすいです。
ではなぜ彼は前後半でこんなに変わってしまったのでしょうか?
それはタイトルにもありますように、『基本動作の重要性』が理解できていなかったからです。
力まかせに振るのではなく、きちんと回転で振る練習を積んでいなかったため、途中で修正ができなかったのです。
皆さんも基本動作をしっかりと覚え、コースでおかしな球が出ても焦らず修正できるようにしましょうね。