ティーチングプロにとって辛いこと③
ゴルフのレッスンをしていて感じたことを書いてみます。
私はレッスンをさせて頂くとき、その方の体力や技量に応じた進め方をしています。
高齢の方に若い方と同じようなショットをお教えしても、体を壊すだけです。
また、まだ球を真っ直ぐに飛ばしたいというレベルの方に、ハイドローやローフェードをお教えしても混乱するだけです。
基本となるのは、フルショットですから、それをある程度マスターされるまではお教えしないことも多々あるのです。
ではレッスンを受ける側の生徒さんからしてみたら、どういう風に私と接するのがいいのでしょうか?
それはレッスンの開始前にはっきりと、『今日はアプローチをやりたいです』とか、『ドライバーを重点的にお願いします』とか希望を言われることです。
もちろん開始前に私の方から『今日は何をテーマにやられたいですか?』と確認します。
でもそれよりも、ご自分が気になっているところをあらかじめ把握し、それを言われた方がより深くそのテーマに沿ったレッスンが組み立てられるのです。
さてご自分の希望を述べられ、レッスンが始まりました。
そのときに大事なのは、自分勝手にレッスン内容を変えてしまわないことです。
どういうことか?といえば、ピッチングウェッジで100ヤードを打つ練習をしているときに、勝手に120ヤードを打とうとしたりしないということです。
100ヤードを真っ直ぐ打つことをテーマにしているのに、120ヤード打とうとするとスウィングが狂います。
今は100ヤードを打つスウィングを固めようとしてやっているのです。
ピッチングウェッジで100ヤードがその方のフルショットの距離であるのなら、120ヤードを打とうとすれば、ハンドファーストにしてフェースをかぶせ、ロフトを立てた状態で打たないといけません。
基本ができていないのに、応用はできないですよね?(苦笑)
上手にレッスンを受けるには、まず自分が何をしたいのか?を自分で把握しておくこと。
そして私と話し合いながら決めた練習は、勝手に変えてしまわないことです。
プロは上手に使えば、とても使い勝手のいいものなんですよ(笑)