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特効薬は副作用もあります ゴルフも同じですよ

2018年10月2日 公開 / 2021年3月1日更新

テーマ:レッスン

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 東洋医学

特効薬には副作用がつきものです
スウィングのエラーを一気に直そうとすると、何らかの副作用を伴いがちです

インフルエンザの特効薬で、一時錯乱をきたすなどの副作用が話題になったことを覚えておられる方も多いと思います。
特効薬というのは、一気に症状を改善する代わりにそれ(患部)以外の部分に強いダメージを与える副作用がつきものです。
つまり患部(炎症やウィルス)を強い薬で叩くと、そこだけは改善されますがなんともない部分まで影響を受けて、逆に傷めてしまうことがあるのです。
これはゴルフの世界でも同じだと思います。

スライスが出るからといって、極端なフックフェイスのドライバーを使う。
もしかしたら一時的には良くなるかもしれませんが、後々他のクラブに影響が出たりもします。
ドライバーは曲がりが減ったけど、そのフェースアングルに合わせた構えをするようになってしまい、アイアンが引っかけるようになった等です。
スライスの原因は1通りだけではありません。自分のスライスの原因がどこにあるのか?を知らず、安易に極端なフックフェイスのドライバーを使って=特効薬と思える対処をしてしまうと、副作用の方が元々のスライスより酷いものになることだってあります。
原因が何なのか?を見極め、急激に効くものではなく少しずつ効果を現すエラー修正が必要です。
なぜ急激な変化が悪いのか?といえば、エラーは単純な理由ではなく、いくつもの要因が絡み合って出ることが多いからです。
いくつもの要因があるのにもかかわらず、一つだけの原因を取り去ると、残された部分に障害が起こります。
たとえば『球は真っすぐになったけど、ラウンドの後半にはひじが痛くなる』等です。
スライスは減ったけど、それに合わせたスウィングをすることで、ひじに負担がかかってしまう。
劇的は変化をもたらす薬(急激にスウィングの修正行ったり、極端なクラブを替えること)は、そういった副作用を伴うことが多いのです。

もちろん単純な理由で起こっているエラーならば、簡単に直してしまうこともありますし、副作用も伴いません。
問題なのは、いくつもの要因が絡み合って起こっているエラーなのか、あるいは単純なエラーなのかの見極めなのです。
いくつもの要因が絡み合っているエラーの場合、一見特効薬と思われる修正が、実は悪化させる原因にもなりかねません。
『風邪は万病のもと』と言われるように、軽いエラーだと思ってもしっかりと原因を突き止め、本当に軽いものならさっさと直してしまう。
もし複数の症状が重なっているのであれば、順番に丁寧に直してゆく。
こんな東洋医学的な、言い換えれば漢方薬のような処方が必要な場合も多々あるのです。
ゆっくり効くから副作用も少ない=じっくり原因を突き止めながら直すから副作用も少ない。
こんなエラー修正の方法で私はレッスンを行っています。
病理的に解明し、内科的な処方や外科的な処置で病気やケガ(エラー)を直す。
同時に精神的な怖さも、心療的にケアをします。
それがゴルフの医者です(笑)
皆さんも一度クリニックで診断してみられませんか?

この記事を書いたプロ

深田洋史

ゴルフレッスン&クラフトのプロ

深田洋史(Craftsman Golf Shop Ocean CLUB)

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