じねんの婚活のかけこみ寺 今求められる結婚へのアプローチ
得手に帆を揚げて 〜偶然を必然に変える婚活〜
人生は、計画通りにいくことのほうが少ないものです。心理学者クランボルツ教授の「計画的偶発性理論」では、キャリアの転機の約8割は予期しない偶然から生まれるといいます。私自身、振り返ればまさにそうでした。
経理職として働き、結婚を機に退職。阪神淡路大震災を経験し、人とのつながりや生きることの大切さを痛感しました。そこから社会復帰を目指し、派遣社員として営業事務を始めたのも、経理時代に鍛えた数字入力の速さが評価されたから。さらに派遣会社の正社員になれたのは、震災後も片道30分以上歩いて通い続けた根性を見込まれたからでした。すべて偶然のようで、過去の経験や姿勢が引き寄せた必然でした。
やがてキャリアカウンセラーを経て、偶然のご縁から仲人の仕事に出会い、結婚相談所を開業。気づけば25年、この道を歩んでいます。人と話すのが得意ではなかった子ども時代を思えば、まったく予想外の人生です。
今振り返っても、おもしろいなって感じます、きっと私がこの世からさよならするときも、クスって笑えるかもしれないな
偶然を必然にさせる婚活を!
婚活も同じです。結婚相手との出会いは、ほとんどが“偶然”に見えます。しかし、その偶然を引き寄せるのは、実は自分の行動です。出会いの場に足を運び、お見合いを重ねる。たとえタイプではないと思った相手でも、一歩踏み出して会話をしてみる。その小さな行動が、新しいご縁を必然に変えます。
成婚会員たちを見守っていると、思います。
お相手への不足が多い人は、婚活をこじらせています。
その逆は、すべてを受け入れるところがスタートしているような気がします。
例えば、
〇自分のタイプでない人も、自分へのアプローチが心地よく、自分自身を何より大切にしてくれるお相手であった時、交際2か月目には、結婚を意識できるお相手へと進化させている。
〇女性のキャリア志向が全く理解できていない男性が、女性キャリアのしんどさがわかった時に二人の間に共有できる何かが生まれて、その後は順調に交際が進んでいった。
まずは、自分を脇において相手理解をしようとすること、そうすることで頭で考えていたこととは違う感情が生まれてくるようです。
風はいつ吹くかわからない。だからこそ、自分の得意や魅力という“帆”を揚げて進み続けることが大切です。婚活も同じ。動き続ける人にこそ、思いがけない追い風がやってくるのです。



