身上書とはなんぞや?という質問にお答えいたします

自念真千子

自念真千子

テーマ:婚活・結婚相談のリアルを知る

三宮神戸で婚活サポートをしている結婚相談所マリッジマネジメントセンター 仲人の自念(じねん)です。

最近、相談会にこられる20代30代の方で【身上書】とは何?という質問がよくあります。
以前は、釣書とも呼ばれあまり好印象ではないもののように取り扱われてしまったのかもしれません。
身上書とは、「これで、人と釣る」というものではないことを改めてお伝えしておきたく、そひて、ご縁談を進めるときに、双方が交換しあう本人並びに家族のご紹介書のような書類のようなものであることをご案内しておきます。

結婚を決めた二人がそれぞれに親御さんにご紹介をするときに、自己紹介をしてもらうといっても、あらかじめの情報はほしいものです。
何歳くらいの人
どんなことをしてたのかな?

そんな前準備のための書類です

現代風の身上書があるのをご存じですか?


具体的なところをご案内いたします。
まず、何かを書くか、です。

身上書・釣書


現代風身上書

■ 本人に関する情報:
氏名(ふりがなも)

生年月日・年齢

学歴(中学~最終学歴まで)

職歴

資格や趣味、特技

性格(簡潔に記すことが多い)

宗教(信仰がある場合)

■ 家族に関する情報:
両親の氏名・年齢・職業・学歴など

兄弟姉妹の構成(名前・年齢・職業・結婚歴など)

本籍地・現住所

情報として知っておくと、お顔合わせの時などに場を和ます話題をあらかじめ準備することもでき、和やかに式を終えることができますので、事前に交換することがお薦めです。

身上書の目的


そもそも、釣書とも呼ばれていた身上書ですが、その目的は?というと、
〇両家の理解と安心感の醸成
 → 生まれ育ちや家族構成を事前に知ることで、「価値観のすり合わせ」や「不安の払拭」に役立ちます。

〇仲人を通じた円滑なご縁談の進行
 → 仲人がご縁談を進める際の紹介などの判断材料にもなります。

〇礼儀や格式を重視する場面での信頼性の確保
 → 特に家柄やしきたりを重んじる家庭では重視されます。

このような理由で、日本では昔からご縁談には身上書が欠かせなかった訳です。

今のようにスマフォで情報をやり取りできるようになったのは、ここ10年程度ですし、
ウインドウズ95の登場で初めて、ネット通信上で情報を」やり取りできるようになりましたが、それも30年ほど前からです。

それまでは、このような書類で情報交換をしていてそのツールが身上書であったという訳です。

釣書から身上書へと呼び名が変化したのはいつ頃・


もともと釣書でご縁談が進んでいたのは、実はもともと「釣書」は、江戸時代〜昭和中期頃までは一般的な呼称とされていました。家と家との結びつきを重視したお見合い結婚の際に使われた文書でした。
「釣り合いの取れた相手かどうか」を判断するため、家柄・家業・学歴・身長・体重・写真まで細かく記載された、非常に格式的でスペック重視な書類でした。

300年も前から存在していた書類ということになり、それがずっとご縁談の際にしばしば登場する書類となった訳です。

釣書から身上書へ呼び名が変わり、ある事がきっかけにあまり使われなくなった

300年続いたものが、変化するにはそれなりの理由があります、
大きくわけて3つに分類して、身上書があまりきかれなくなった時代背景を考えてみます。

1,結婚そのものは、家と家の結婚 から、 個人同士の結婚へと戦後、高度成長期に大きく変化をしました。この戦後の時期には、日本で社内恋愛など「自由恋愛」がもてはやされた時代です。高度経済成長以降、核家族化・都市化が進み、「家格」よりも「個人の人柄や相性」が重視されるようになりました。

2.差別的要素の排除(部落差別や職業差別など)が戦後の憲法でも明記をされました。
 釣書には本籍地や職業などが詳細に書かれており、差別的な使われ方をされる懸念が当時社会問題となり、あまり使われなくなりました。

3.釣書から身上書へと名称の変更は、イメージを一新するという意味合いがありました。
釣書を使ってのご縁談をしていた300年以上前は、家のつり合いを取るということに悪いイメージがあったことが否めず、より「中立的」なイメージがある身上書というもので代用するようになっていた経緯があります。
身上書へと変更されたのは、1970年前後と言われてますが、釣書という言葉は、今の仲人間では敢えて使う場合があります。特に関西方面では使用率が高いです。


結婚式イラスト


まとめ

身上書は、結婚が決まった場合に、交換をする本人・家族の紹介書類のようなものと現代でな扱われています。
昔、「釣書」=家の釣り合い重視したご縁談の時に使用していたもので、主に、戦前〜昭和中期の結婚観として必要なもの

「身上書」=本人・家族の個人の紹介書類として使用されるようになった。時期は、昭和後期〜現在に至っている。
それと同時に(家より個人重視という観点から今の呼び名に言葉が変わった。

結婚相談所でも、現在では身上書を扱う事務所と扱わない事務所があります。
仲人の世代交代もあり、だんだんと扱う結婚相談所は少なくなっています。
ただ、結婚を決めた時に、双方のご紹介をするときの書類としての身上書が全くないというのも、関西では、少し物足りなさを感じることもあります。

家や親御さんの考え方によりますが、必要であるとなっと時には、結婚をするときにには、300年も前からずっと交換していた書類であることを知っていると知らないとでは、縁談の時のお顔合わせの時の心積もりが違うかもしれません。

参考になれば、嬉しく思います。

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30代の男女の恋愛と結婚を支援。働き方・価値観・生活設計を大切にし、今も結婚後も幸せでいられるご縁づくりを地域密着・仲人型でサポートします。恋愛の悩みから結婚後の幸せまで寄り添います。

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