仲人さん応援ラジオ 『婚活story』に昨年7月出演!!
「家と家」の意識が残る日本の結婚と、その間をつなぐ“プロセス
最近は「結婚はふたりのもの」という考え方が主流になりつつありますが、日本ではまだまだ「家と家の結びつき」という意識が、無意識のうちに根づいていることが多くあります。ご両親の意向や地域ごとのしきたり、家族ぐるみの関係性など、いざ結婚が現実になると、「ふたりだけでは決められないこと」が出てくるものです。
結婚相手がみつかったあと・・・
結婚相手が見つかったときの喜びは、何ものにも代えがたいものです。でも、その次のステップ――「家族に紹介する」「顔合わせをする」「結納をどうするか」などに進むと、うれしさの中に戸惑いや不安が入り混じってくる方も少なくありません。
実際、仲人として多くのご縁に関わってきた中で感じるのは、家族への紹介を“なんとなく”進めるより、ある程度のプロセスや段取りを組んで臨んだ方が、後々の人間関係もうまくいきやすいということです。
たとえば、お顔合わせのタイミングや場所、服装、両家の雰囲気の差をどう調整するか。こういった細やかな部分をあらかじめ考えておくことが、円滑な結婚への一歩になります。
もちろん、「昔ながらの形式にこだわる必要はない」という価値観も、今は大切にされています。ただし、それは「準備しなくていい」という意味ではありません。形式を自分たちらしくアレンジしつつも、周囲への配慮や段取りを整えておくことが、結果的にふたりの味方を増やし、穏やかな結婚生活へとつながっていくのです。
結婚するという意味を共有する必要性
結婚は、届け出を出すことだけで完結するものではありません。ふたりが家族になっていくためのプロセスのひとつひとつ――その“つなぎ目”を大切にできるかどうかが、結婚後の関係性にも深く関わってくると、私たちは日々感じています。
「個人」と「家族」、「想い」と「手順」。その間を丁寧にととのえるサポートこそ、現代の仲人の大きな役割のひとつだと思っています。
お顔合わせ・結納式も多様化している結婚事情
当事務所が仲人型結婚相談所です。ですので、お世話している方々のゴールは、お顔合わせや結納です。
ここまですることで、ご両家のご家族で二人の結婚の確認をしていただきそれによってお二人の結婚の青写真がほぼ出来上がります。
せっかくお相手がみつかっても・・・
先日、無料相談会に来られた方は、アプリでお相手を見つけられたそうですが、実際に具体的な結婚のプロセスを辿ろうとすると、親の反対があり・・・とのことでした。いろいろとご家庭の事情もおありなので、親の反対があるとどうしても結婚は難しいのかもしれませんね。
せっかくの結婚ですから、家族に祝福してもらってしたいものです。
お顔合わせの席に出席することで見えてくる二人の幸せ
ご両家お顔合わせに参列することがあります。前回は、20代のカップルでご両家とも略儀で慶びことが進めたいのですが、ご両家お顔合わせや結納などがよくわからないのでと同席を頼まれての参列ではありました。
難しいやり取りはないのですが、何かあれば聞ける人がいるってことが多分心丈夫だったのでしょう。出席をさせていただきました。私は、祝辞を述べさせていただきましたが、お二人の幸せそうなお顔をみているとこちらまで幸せになりました。これが何よりの私のご褒美でした。
当方の事務所のビジョンは、単なる「結婚相手」のご紹介ではなく、「幸せな家庭を築く」事をサポートする事務所を目指します、というものです。まさしく、二人の仲睦まじい姿をみることで、ひとつの役割を果たしように感じます。
うれしさの裏にある戸惑い。結婚に必要なのは「段取り力」
このような慶び事は、家族にとって嬉しいことです。ただ、難しいのが、ご両家の考え方のすり合わせです。それを気難しく考える必要はないのですが、誰が主となり進めていくか、どこに着地していくかを考えて進めていくリーダーシップ力と客観性をもつことが求められているようです。
自分のところの主張ばかりを通すと、これは縁談を壊すことになりかねませんので要注意。一つ一つ、協調性をもって丁寧に進めていくことがおすすめです。
まとめ
何はともあれ、結婚を決めることはかなりエネルギーのいる決断です。その決断を受けて結婚の話が進みます。周りが、その決断にあれこれとあまりいうことなく進めていく環境が大事かと思います。
ご案内したアプリで親の反対にあった方が、当事務所に訪れたのはこの決断を親御様共々今度は賛成してくれる人を紹介してほしいからであることは、自明の理です。それも結婚相談所・仲人としての役割かと感じています。



