初婚ピークの年齢は今も昔も27歳。でも平均初婚年齢は30歳前後に上昇している、この意味を勘違いしない!!

自念真千子

自念真千子

テーマ:現代の婚活事情

日本の少子化の要因として考えられているのに、晩婚化が考えられています。
ただ、初婚人数の一番多いのは、男女ともに27歳前後。実はこれは、20年前から変っていません。

報道などで、平均初婚年齢が上がっていると言われるので、ついつい結婚する人が遅くなっていると考えがちですが、実は、
これは数字のマジックのようです。そのあたりを婚活はお話したいと思います。

厚生労働省による平均初婚年齢は。。。。

毎年、厚生労働省から人口動態調査ということで、平均初婚年齢が発表されています。


平均初婚年齢 厚生労働省 人口動態 2022

詳細はこちら

これによると、婚姻件数は 50 万 4878 組で、前年の 50 万 1138 組より 3740 組増加し、婚姻率(人口千対) は 4.1 で、前年と同率となっている。 平均初婚年齢は夫 31.1 歳で前年の 31.0 歳より上昇しており、妻は 29.7 歳で前年の 29.5 歳 より上昇している。
となっています。

この記事を読んで、結婚は30歳くらいでよいのか・・・と考えているととんでもないことになるかもしれません。。。

ニッセイ基礎研究所の分析によると平均初婚年齢が上がっている要因の一つに、実は中高年の初婚での結婚が増加傾向にあると分析しています。初婚数の中で、50歳以上を占める男性の割合は3倍、女性は4倍に増加していrます。
当会が加盟している連盟でも50歳以上の男女の方の入会は、増加傾向にあります。

それにより、数字としては初婚平均年齢を引き上げる結果となります。


初婚ピーク、今も昔も27歳

平均初婚年齢が年々晩婚化しているという結果だけをみて、全国の初婚年齢があがっていると考えるのは早計です。
下記は、厚生労働省の人口動態統計から数字を抜粋して作成したものになります。


厚生労働省 人口動態統計 初婚ピーク

こちらの2002年と2020年の初婚ピークを表した表になりますが、この2000年間ほぼ初婚年齢のピークは変っていません。
これは、平均初婚年齢は上がっているのに、初婚ピークは20年間同じとは???
そう、ある意味数字のマジックのようなものです。

実はこの20年間、結婚しようと思って結婚している人達の平均は27歳前後ということになります。
ただ、統計的には晩婚の人達の結婚人数も年々増えているということで、平均すると上昇傾向ということになりますが、
実際には、ほぼそんなに変っていないということです。

この結果から、平均初婚年齢が上がっているから・・・と婚活の意識を先延ばしにしていると、
実は大変なことになるというのは、この数字のからくりがあるからです。

女性は30歳をすぎると自然妊娠の確率がさがる

当会でも、婚活をして結婚をされた方々の多くは、結婚した後、子供を望む方は「妊活」へと突入されます。

先日、44歳初産の元会員のお話を伺いました。
彼女の結婚は41歳の時、そしてすぐに妊活をスタートしましたが、そうそう上手くいかず、
お二人での人生もいいかもと考えて妊活をやめた途端、自然妊娠で出産をされました。
子供を諦める決心も大変だったし、だから、子供ができた喜びもひとしお。
でも、子育ては本当に体力がいる仕事で、今は自分の身体が大変とか。
子供を授かるのは、嬉しい反面、育てあげる親としての責任も伴います。
そして、体力的なことを考えると、若い内から子育てをするという選択は充分ありなのだと思います。
このように出産のタイミングを考えると、初婚ピークが27歳が20年間継続していることも納得できるところでは
ないでしょうか。

出産のタイミングだけではない、初婚ピーク27歳の現実

出産のタイミングだけで27歳初婚ピークになっているわけではありません。
男女雇用機会均等法が施行され30年以上が経過し、性差による賃金差はまだまだですが、男女の区別なく働く世の中にはなりました。
今の働く20代女性の先輩達がローモデルになりつつあり、出産後もバリバリ働くことができると自分も同じようなキャリアプランを持つことに違和感がなくなってきています。30歳には一人目の出産をおえて職場復帰したい、35歳くらいには二人目の出産もおえて、いよいよ自分のキャリアプランの実現に向けての社会復帰を考える先輩たちの姿が、将来の自分の姿とイメージをして、結婚を考えることになります。そして、客観的にそれを実現しようと思うと、27歳くらいには、結婚をしておきたいとそれを目指して婚活するということになります。

婚活 結婚相談所 結婚

近年の「結婚」の捉え方

「婚活」という言葉を生み出した一人である家庭社会学の教授山田昌弘氏は、最近の結婚について
「近年の結婚は恋愛のゴールというより、生活の安定が目的という現実的な考え方が強くなっている」と言われています。
これは、昨今の景気や経済状況が結婚観にも影響しているということでしょう。
社会保険料・税金などの負担が高くなり、プラスしての物価高に賃金上昇が追いつかない今の現状を考えた時に、一人世帯への不安は一層強いものになっていくのでしょう。

結婚は30歳くらいでするもの・・・という勘違い


もちろん結婚しない人生の選択も尊重されるべきだと思います。ただ、結婚をいつかはしようと考えている人が、このような数字のからくりにまどわされて、「平均初婚年齢30歳だから、30歳くらいで結婚をするもの」と理解して、キャリアプランを立てるととんでもないことになります。
実際には、多くの人が27歳前後で結婚をしていて、遅くなればなるほどお相手をみつけにくくなります。
初婚者のうち、男性は32歳、女性は30歳までに全体の7割が結婚をしています。

結婚を希望するなら、客観的なデータをもとに人生戦略を練って早めの行動がベターではないかと感じています。

婚活サービスのIBJ発表の「結婚白書」によると、男女ともに年齢が若い方が、結婚までのお見合い回数は少ないです。
例えば、20代前半であれば5回程度のお見合いでお相手がみつかりますが、30代後半ともなると10回以上となり、婚活活動期間は、長くなります。早くお相手を見つけたいにも関わらず、時間がかかるということです。

これら客観的データを踏まえて、ご自身のキャリアプランの中で結婚の時期、そして婚活をスタートさせるタイミングをプランニングしてください。

参考記事:厚生労働省 人口動態統計、日本経済新聞 12/16 くらし探検隊 記事 一部抜粋

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自念真千子
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自念真千子(キャリアコンサルタント)

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キャリアと結婚は繋がっている!この独自目線で現状分析シートやAI搭載システムとプロのアナログ紹介をかけ合わせお相手紹介からマンツーマンサポートで結婚までをコンサル&カウンセリングするカウンセラー・仲人

自念真千子プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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