プロ仲人が伝える「結婚相手を選ぶ基準」
神戸で婚活をサポートしているじねんです。
仲人をして20年となります。
表記の「結婚すると幸せになれるのか」ですが、既婚者の方は、こんなことを考えたことがありますか?
実は、結婚と幸福についてはたくさんの文献があります。
結婚と人生の満足度について調べた有名なものをご紹介しますね。
結婚によって高まる人生の満足度 ―米研究所が新たな実証研究―
結婚している人は独身の人より人生の満足度が高い―。全米経済研究所(NBER)はこのほど、膨大なデータを分析した新たな研究成果を発表した。(※1)結婚自体に幸福度を高める肯定的な効果があることを示している。
結婚と幸福度の関係は、一般的にも広く認識されており、多くの人が直感的にそして経験則で、結婚すれば幸せになるのが普通だと感じているかもしれない。
アメリカの精神科医が調査した結果ですが、
パートナーが見つかる「結婚」という頂点に向かって人生の満足度は上昇していきます。そして、やがて結婚するということで、その人生の満足度は、頂点に達します。
ただ、その頂点での満足度も私たち人間は、2年程度でその幸福に慣れてしまい、そうすると幸福度は徐々に下がっていくようです。これはドーパミン的幸福度が、私たちは「慣れる」ということで幸せを感じにくくなるそうです。
そういえば、恋愛でも、付き合い始めた2.3ヶ月は本当にルンルンで一番楽しく、人生がバラ色に感じるのはこの時かもしれません。この時に幸せ満足度の気持ちの盛り上がりは、ピークを迎えます。
その後、2~3年もすると、そう、倦怠期に陥るという訳です。
大ヒットした「3年目の浮気」は、まんざら外れていない訳です。
お金があることでの満足であれば、永遠にその幸せは続くのか?
実はこれですが、結婚・恋愛だけではなく、例えば、「宝くじ」の当選のピークの幸福度も、この2.3ヶ月をピークとしてだんだん下がり、さらに2~3年すると、宝くじ当選のお金による幸福度は全く感じられなくなるようです。
あんなにハッピーな気分にしてくれたたくさんのお金でも、実際に手元に金・銀・パールなどがあふれていても、時間経過とともに、あの幸せ満足度は色褪せていくのです。
参照:結婚している人は独身の人より人生の満足度が高い結婚によって高まる人生の満足度 ―米研究所が新たな実証研究―
同じ色褪せるなら結婚をしなくてもよい?
では、2~3年で減少する幸福度なら結婚はしなくても・・という考えもでてきます。
実は、「幸福度実感」は既婚者の方が高いそうです。(2017年「地方創生幸福度調査」)
参照:住民の「幸福度」と「結婚・出産・子育て」に関する分析
表:既婚・未婚とで幸福度実感
この表からわかるように、幸せ度は色褪せてはいくのですが、結婚の幸せ満足度は、未婚と既婚とでは大きく違ってきます。色褪せてはいっても、幸福度は、老舗のだし醤油のように次だし次たしでうまみを増すように、とても心地よく人を幸せにしてくれるもののようです。
幸福度の実感は、特に男性の未婚と既婚との差がおそろしく激しい
特に、男女とも未婚者よりも既婚者の幸福度が高く、また、既婚の男女と比較して、未婚の男女の幸福度の差が大きいことが分かります。結婚により幸福度への影響が大きいのは男性であることもわかります。
幸福度実感ですが、私たちは友人・仲間・恋人・パートナ-・夫婦・親子・職場の人間関係の中で生きています。実は、それらの人たちと安定した、楽しい人間関係を構築できていれば、それは、幸せホルモンであるオキシトシン的幸福を増やすことにつながると言われています。
上記の表で、未婚の男性の方が既婚の男性よりも幸福度実感がかなり低いのは、このあたりの人間関係の在り方も影響しているのではないかと考えられます。比較的、男性は、会社での人間関係のみに陥りやすい傾向があります。そうすると自ずと、関係性の少なさは満足度に影響を与えるのでしょう。
これから考えると、結婚してパートナーができ、しっかりとしたつながりが構築できれば、それは、人生の幸福度のアップにつながります。
「結婚すれば、誰でも幸福になる」とは言えませんが、「パートナーと、しっかりとしたつながりの関係を構築することで幸せになれる」と言えます。
パートナーと巡りあうだけでは、決して人生の満足度が上がる訳ではありません。つながりを強化する努力や歩みよりがあってこそ、初めて私たちは幸せを相互に感じあい、人生の満足度があがるのではないでしょうか。
「つながりの強化」といえば、とても難しく考えてしまいますが、それはお相手と向き合うといういうこと、自分をわかってもらおうとすることなんだと思います。
でも、なかなかすぐにできないのも、私たちです。ついつい、装い、ことなくそれをやり過ごす。そんなことに慣れてしまっています。でも、これではつながりの強化にはなりません。ご自身をオープンマインドにできるように日々の訓練がこれからは必要になるのかもしれません。
自分は何者で、何を考え、そしてどうありたいか、これを伝えることが、です。
「結婚すると幸せになれるのか」と考えたことはありますか?
私は、実は考えたこともありませんでした。
私の世代は、人生を生きていく上において、一人で生きていく自信など全くなかった私は、「結婚」とはある程度の年齢になれば、しなければならないものである!くらいの感じで生きていました。
「ザ、昭和」です。
それと同じくらいに、結婚をしていないことが不幸せと考えたこともありませんでした。
でも、私の場合は、一択だっただけです。
結婚は人生の岐路で、有か無しかは選択の自由がある!と考えています。
有りと思えば、その方向に、なしと思えば、その道へいく
ただ、今その選択に大きな時流がやってきています。
人生100年時代への突入です。
そう、人生が長くなりました。
私がこの社会に出てきた時、女性の定年は55歳でした。
これからは70年定年を見据えた時代になってきました。
そう、これからは、45歳以降の少し体力は失われてきた、でも人生の醍醐味が分かるようになった時からが、次のステップを考える時代になったのかもしれませんね。
こんな時だからこそ、きっと自分の理解者が欲しくなるようです。