薬剤師国家試験について①
薬学部の入試偏差値の下落傾向については、以前にも記事にしていますが、おそらくこの傾向はしばらく継続すると思われます。なぜかと言うとハイレベルな学生が6年制の薬学部を目指す理由がはっきりしないから、つまり大学がその魅力を間違って発信しているからに他なりません。
そもそも薬学部=薬剤師という構図になって以来、ハイレベルな学生にとって私立大学が遡及する内容を完全に取り違えた結果が、この20年のレベル低下の理由です。
一般的に私立薬学部が全体的にレベルが下がっていると言われますが、大学群を2つに切り分けて考えた方が良いと思います。1つ目のグループは6年制以降以前からあった大学で、所謂上位校~中位校、2つ目は4年制しかない時代から下位の大学+6年制で新設された多くの下位の大学です。
2つ目のグループは薬剤師免許をとれる事のみを目標にしていますので、大学の魅力=薬剤師資格の魅力と考えると、薬剤師が職種として魅力的にならないとどうする事もできません。同じ大学でも薬学部は他の医療系学部よりも簡単に入れる事が多く、これは職種間の人気の違いを反映しているとも言えます。
次に1つ目のグループですが、ここの人気の低下には複雑な原因があると思います。初めにほぼ全ての大学で長期下落傾向ですが、東京理科大学は偏差値60をキープしており一番魅力のある私立薬学部であると言えます。それ以外の旧設の薬学部でレベルが下がっているのは、薬剤師の評価に原因を求めるべきではありません。なぜなら4年制しかない時の方が薬剤師の評価は低かったにもかかわらず、このグループの大学は一定の支持を得ていました。はっきり言うと大学の責任が大きいと思います。 (つづく)



