偏差値について②
関西の多くの私立中学で一番オーソドックな受験科目は国語・算数・理科の3教科で、
配点は学校によって様々ですが、
算数 120点 国語 120点 理科 80点 の320点満点というのをよく見かけます。
これは、
算数 150点 国語 150点 理科 100点の400点満点と同じ配分です。
60%の正答率、つまり320点満点で192点、400点満点で240点を合格最低点の目安と
考えると、算数・理科は60%を余裕で超えるのに国語だけ30%や40%しか取れないという男子が良くいます。
国語の苦手な男子にとっては国語をいくら勉強しても60%には届かず、国語に費やす時間を増やしても成績はなかなか伸びません。
理科系の男子小学生で良くいるのが、知識(語彙)が少なく国語が出来ないパターンと女子に比べて幼いために国語が出来ないパターンです。
特に後者の場合には中学入学後に勝手に国語(現代文)の成績が上がる子がいます。
恐らく前者の場合も大人に近づくと成績が上がる可能性があると思います。
ただ、小学校の段階で一つ言えるのは、国語がどうしようもない場合は早い時期から他の2教科に力を入れる戦術もありだと思います。
上記の配点パターンで考えると、トータル60%を目標にした場合に、「8473の戦略」で見事第一志望校の合格を勝ち取った男子がいます。
これは算数84%、理科70%、国語30%の得点率を目標にするという事です。
この得点率にそれぞれの配点の重みをつけて計算すると、
84% x 120/320 + 70% x 80/320 + 30% x 120/320 = 60.25%
その年の国語が他の教科よりも難しい場合、実質的な国語の配点が低いのと同じで合格しやすくなります、一方で肝心の算数だけが難しい場合には84%とる事ができず計画は失敗します。
しかし複数校を受験することで、そのリスクマネジメントは出来ます。
理数塾だからという訳ではないですが、「国語を捨てる」勇気があれば、戦力の分散を防ぎ理数のみで突破するという方法も有りではないでしょうか。