割合を割りに分かりやすくする。
前回、偏差値について否定的なコラムを書きましたが、そうはいっても受験生にとっては偏差値は30-70の僅かな幅で一喜一憂するものですので、少し役に立つ内容で意外に知られていない偏差値が悪くても希望が持てる偏差値の見方を紹介します。
偏差値はいくら自分自身が頑張っても、普通は100になったりしません。それは同じ試験を受けた他の生徒の成績のバラつき具合が影響するからです。
模試によっては、この問題とこの問題が正解していれば今回の偏差値40が45になりますと親切に教えてくれますが、出来たかもしれないと思える問題は、その塾が指摘した問題とは限りません。
ちょっとしたミスでできなかった問題とそもそも手も足も出ない問題や嫌いな問題などは本人しか分かりません。そこで、もしこの問題が出来ていれば偏差値があと何点上がるかを誰でも試算できる方法を紹介します。
小学生自身が出来るように簡単にステップを分けて示します。
用意する物
自分の得点、平均点、偏差値、本当だったら取れていた点数
例として得点80点、平均点65点、偏差値55、本当だったら取れていた点数92点と59点とします。
① (偏差値)-(平均点)
55 - 50 = 5
(偏差値が50未満の場合は、50ー偏差値をする。)
② この5を10で割る。0.5
③ (得点ー平均点)=80-65=15
(平均点以下の場合は 平均点ー得点)
④ ③÷② 15÷0.5=30
(得点が平均点より高い場合)
⑤ (本当だったら取れてた点数)-平均点
92-65=27
⑥ ⑤÷④ 27÷30=0.9
⑦ ⑥x10 0.9x10=9
⑧ 50+⑦ 50+9=59
※これが本当だったら取れていた希望の偏差値です。55→59に「4」アップです。
(得点が平均点より低い場合)
⑤ 平均点 - (本当だったら取れてた点数)
65-59=6
⑥ ⑤÷④ 6÷30=0.2
⑦ ⑥x10 0.2x10=2
⑧ 50-⑦ 50-2=48
※これが得点が59に落ちた場合の偏差値です。
適当に書いて正解した分を差し引いたりなど利用してみて下さい。