灘中の理科 湿度に関する問題(平成27年度)
薬局に実習に来ている薬学部の学生に「偏差値を自分で計算できる人の偏差値どれくらいやと思う?」と質問すると、バラつきはありますが概ね50以上と答えます。
でもこれは高校生の話で、小学生や中学生では偏差値は50が平均点、高ければ良いという認識しかないと思います。そして大切なのは各大手塾が出す学校ごとの偏差値表。これで入試の難易度を測ります。それより自分の模試の偏差値が高ければ合格する、低ければ進路を考えるというふうに利用していると思います。
ここからは私見ですが、この偏差値表の偏差値はそこの学校に進学した人の偏差値の平均ではなく、80%位の可能性で合格するであろう偏差値の表になっている事が多いです。
ですので、とりあえず合格すれば入学してから最下位でも良い人には有用です。
しかしながら、入学した人の偏差値の幅は全く分かりません。
例えば、
偏差値が少し高い学校(A)では、ギリギリで合格した人とちょっとだけ余裕があって合格した人ばかりいる。
偏差値が少し低い学校(B)では、余裕で合格した人たくさんとギリギリで合格した人が少しだけいる。
この(A)と(B)を比較すると、入学直後に受けた模試では(B)の方が高くなると予想できます。
合格者の得点のバラつき具合などは、偏差値表では知る由もありません。合格できる可能性を測る手段としては偏差値表と自身の偏差値の比較は役に立つと思いますが、僅かな偏差値の違いで志望校を決めるのはありまり意味がないと思います。なぜならそれぞれの学校にギリギリ合格できる人同士を比べて、どっちが成績が良いか比べているだけですから。
もっと言うとそれぞれの高校でまあまあ喧嘩の弱い高校生同士がタイマンで決着をつけるヤンキー漫画もありませんから。