【マーケティング小噺#14】 事業の目的はお役に立つこと
P&Gはブランドをとても大切にする会社です。
しかし、P&G在籍時に、私はブランディングという言葉を知りませんでした。
会社を辞めた後に、この言葉を目や耳にするようになり、意味や内容を調べました。
そして、P&Gでブランディングという言葉を使っていなかった理由を自分なりに
改めて認識しました。
P&Gは事業目的で「We will provide branded products and services of superior quality and value・・」
と宣言しています。
(日本語のホームページでは、この重要な「branded」の部分が訳されていないのですが。)
これはP&Gのマーケティングの定義でもあります。
中長期的にこれを達成するために、顧客との信頼関係・絆の構築が不可欠で、
「ブランド」がその中核を担っていますとしています。
ブランド戦略は広告宣伝に限らず、お客様の全ての体験をデザインする、言い換えれば、いわゆるマーケティングの4P全てのベースとなる戦略です。
インターネットなどでブランディングを検索をすると、マーケティングとブランディングは異なる、や、
ブランディングは広告宣伝の一方法のように、ブランディングを手法・手段と説明するページも
あります。
ブランディングとネーミングやデザインが同列で扱われていることもあります。
マーケティング同様、ブランディングも様々な使われ方をする言葉のようなので、自分なりの定義・理解をしっかり持つことをお勧めします。