【マーケティング小噺#10】 ほとんどの事業がBtoC
無い袖は振れない、と言います。
皆さんも予算や家計を見て、「○○したいけど、できないなあ。」
と考えたことは何回もありますよね。
袖とは自分の意思で使える可処分所得ですが、その使い道は大きく分けて2つです。
1つは生活するためにどうしても必要な必需品、もう1つはそれ以外の全てです。
前者は買わない選択肢は普通ありません。
消費者は最初から「その商品群のどれを買うか?」と考えます。
これは、通常企業側が考えている競合状態と同じで、競合は同じ市場の中にいます。
後者はどうでしょうか?
お小遣いをどう使うか?という問題と同じですね。
食事に行くか、映画を観に行くか、洋服を買うか、本を買うか、など。
もうお気づきでしょう。
非必需品(≒嗜好品)はその市場の外の商品・サービスとも競合しています。
その市場の中で相対的に優位に立つだけでなく、お客様のお金の使い方全体の中で
高い優先順位を獲得することが重要です。
そのためには単に機能を訴求するのではなく、その機能がお客様にとって
高い順位の悩みを解決し、望みを叶える手段であることを理解してもらうストーリー訴求が有効です。
携帯電話などの通信費や教育費が増えてきて、お小遣いが減ってきています。
非日常品を扱われる方は、広い視野でお客様の生活や価値観を理解し、
ほしくなる理由を作りましょう。