【マーケティング小噺#11】 自分の強みを、2段階で認識する。
P&Gの元CMO(チーフマーケティングオフィサー)、ジム・ステンゲル氏は
パーパス(事業目的・理念)が事業成長にとても重要だと言っています。
皆さんの中にも著書を読まれた方がいらっしゃるかも知れません。
彼は、事業目的を社会貢献にすることが成長につながると言っています。
自分の好きなこと・得意なことを通じて、人々の生活をよくすることを目指す。
そして、社員や関係者が同じ志を持つことが重要だ、と。
私は、事業のお手伝いをする時に、まず、クライアント様に事業目的についてお伺いしています。
最初の回答は様々なパターンがあります。
よくある回答の1つが、「〇〇が好きなので〇〇屋さんをします。」というもの。
ご自身の動機としてはもちろん十分です。さらに、私は「それを通じて何を?」と聞き続けます。
そして、お客様の生活に関する想いを語られたら「それを明確にして計画しましょう。」と申し上げ、
それ以外の時は「お客様の生活をどうよくするかを一緒に考えませんか?」と提案します。
お客様が商品やサービスを購入するのは、それによって生活がよりよくなるからです。
その望みを事業の目的とすることで、より顧客視点で「お役に立つためには」と考えられるようになり、
その結果、心に響く施策を創り、絆を強めることができます。