窓枠やサッシからの雨漏りの原因
2階は雨漏りしていないのに、1階だけ雨漏りする!?
雨漏りは、必ずしも屋根が原因とは限りません。
洗面所や風呂場など水まわりが上の階に設置されている場合には、屋内の給排水管の破損により下の階に水が漏れている可能性があります。
特に上階にベランダがある作りの場合、防水層(塗膜)の損傷によってそこから雨水が浸入するケースもありますし、建物の劣化により下地に亀裂が入ってしまい、水が入ることもあります。
ベランダの手すりや立ち上がり部分の劣化が原因の場合もあります。手すりが錆びてしまい、ベランダとの接続部分に隙間ができて水が入り込んでしまうケースです。
また、2階の窓枠コーキングが破損し、その部分から内壁を伝って雨水が染み込み、時間の経過とともに1階へ染み出す場合もあります。建物に降った雨は、通常屋根から排水経路をつたって水を排出しますが、その排水経路の接合部分等が劣化したり破損したりすることが雨漏りの主な原因と考えられます。
雨漏りによる健康被害にも注意!!
雨漏りによる湿気や水分が原因で、実際に雨漏りしている箇所以外の場所にまで被害が及びます。
湿気や水分によって天井にシミができたり、天井から壁にかけてカビが発生したりするのです。このシミやカビは表面上の範囲が狭くても、その裏側は広範囲にわたり被害が及んでいることが考えられます。
目で確認できる被害よりも、目には見えない裏側の被害の方がダメージを受けているのです。また、家電製品や設備機器にまで雨水の被害が及び機能しなくなるという被害を起こす場合もあるのです。
このように雨漏りを放っておくと、さまざまな被害が発生してしまいます。カビの発生は、アトピーや喘息といった疾患を引き起こす原因にもなります。雨漏りの修繕の際には、防カビ対策も合わせて行うことをおすすめします。
外壁からの雨漏り修繕方法
外壁からの雨漏りは、雨水がジワジワ染み込むように水が出てくるため、なかなか気づかない場合もあるようです。
そのため、気がついた時には建築材自体の腐食が進行していたり、最悪の場合にはシロアリによって、柱や内壁が食い荒らされているケースもあります。
水が染み出しているということは、建物内部にもダメージが進み、修繕に必要なコストがかさんでしまうことがあります。
外壁からの雨漏り修理は、外壁のクラック(ヒビ割れ)の修繕作業が一般的で、クラック部分にコーキング剤を塗りこみ、エポキシ(接着剤)を注入してその上から塗料を塗って仕上げていきます。その際、塗料の種類にも注意が必要で、防水効果の高い塗料を選ぶようにしましょう。
価格は少々高めですが、再発防止や今後の修理費用を考えると、結果的には安く済むことにつながるでしょう。