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藤田佳孝プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

管理者なったら持って頂きたい2つの着眼点と1つの心構え

藤田佳孝

藤田佳孝

テーマ:人材育成

マネジャーになったんですけど何をしたらいいんでしょう?
店長の仕事って何ですか?


という様に、昇進した方々から、不安いっぱいのご相談を頂く事が多くあります。
中小企業の場合、明確な昇進基準が設定されている事は少なく、その結果、
自分の昇進に対して会社は何を求めているのかがわからず、
責任感の強い人ほど、この様な不安を抱いてしまわれています。
しかし安心して頂きたいのが、
「何に…」「どこに…」
目を向ければ良いのかがわかれば比較的簡単にこの不安は解消されるという事です。



マネジメントに必要な2つの着眼点
1.仕事の管理
2.人の管理


1.仕事の管理
業種、職種、職務によって求められる成果や結果は異なると思いますが、管理者には、ある一定期間の中で求められる部下の成果=目標を設定し、その目標を達成するように関わる事が求められます。
目標は、①定量目標=数値化できる目標 ➁定性目標=状態を表す目標の2つがあります。
①定量目標は数値化されているので、あなたも、そして部下自身も目標達成したかどうかは一目瞭然だと思いますが、➁定性目標に関しては、設定した目標の表現が曖昧であれば達成したかどうかがわからない事がありますので、誰が見てもわかる表現で目標設定を行う様にして頂きたいと思います。
例えば「お客様から支持される営業パーソンになる」という目標設定であれば、支持されているかどうかの判断が出来ません。「支持された事がどの様にわかるのか…」を面談などで掘り下げて頂き、例えば、「支持される為に必要なスキル(資格)として=MBAや中小企業診断士取得」など取得出来たかどうかが判断できる目標を設定するか、「支持される=新規取引先5社獲得」という様に定量目標に変換する様にして頂きたいと思います。
私個人の見解としては定量目標に変換した目標設定をお勧めしています。
仕事の管理を行う上で、次に求められるのが、「その目標はどうすれば達成するのか…」という事です。達成する為の具体的な行動が設定されていないと部下は動く事が出来ません。大切なのは、上司であるあなたが「この行動なら目標達成出来る」というイメージを持つ事ではなく、部下自身が「この行動なら目標達成出来る」というイメージを持つ事です。
そして更にもう一つ求められるのが、「その行動をどのくらい行えば目標達成出来るのか」という事です。
1回で目標達成出来るのか、10回なら目標達成出来そうなのか、100回ぐらい必要なのか、
と、部下の力量を踏まえて、量(回数)を設定する必要があります。
つまり仕事の管理は、目標設定(出来れば数値化された目標の定量目標)➢具体的行動➢その行動をどのくらい行うのかという数値化という事で、数値化➢行動化➢数値化
の3STEPになる様に設定すると目標達成イメージが生まれやすいと思います。


2.人の管理
ところが仕事の管理だけではなかなか目標達成出来ないのが現実です。
それは管理対象が“人”だからです。
人には体調や感情があります。良い時もあれば悪い時もあります。つまり部下そのものの状態をマネジメントする事が求められるのが「人の管理」です。
何が原因でメンタルが沈んでしまっているのか…。その原因を解消、改善する事は必要なのですが、メンタルケアを行っただけでは前に進み出せない人も多くいます。
そこで必要となるのがモチベートです。
モチベートのポイントは、仕事の管理の中でも記載させて頂きましたが、部下自身が「出来るかも…」と思う事がとても重要となります。
部下の特性、気質を理解した上で、「あなたなら、こういう風にしてみたら上手くいくと思うよ」と部下目線で伝える事がポイントになります。
「俺はこうしてきた」という上司の経験談も悪くはないのですが、メンタルダウン状態の部下が上司の経験談を耳にすると、「それはあなただから上手くいったんじゃないですか?」と捉えられてしまう事が多くあります。
結果としてやる気を出させるどころか、人間関係をこじらせる原因にもなり兼ねませんので、ご自分の経験談ではなく、部下目線での投げ掛けをお願い出来ればと思います。
人の管理は「メンタルケア」と「モチベート」がワンセットと捉えて頂き、必ずメンタルケアから入り、モチベートで完了するというプロセスでお願い致します。
メンタルケアを行う事なく、モチベートから入るという事は、川がゴミや流木でせき止められている状態に新たな大量の水を流し込むようなモノですので、一旦は「頑張ります」と前に進み始めた様に見えても、せき止められた状態は変わっていないので、またすぐにメンタルダウン状態になってしまいます。
またメンタルケアを行っただけでは、頑張れる状態にはなっていないので、新たな水を流し込んであげる意味で、モチベートも必要となります。
部下が、常にイキイキとエネルギーに満ち溢れた状態で仕事に邁進出来る様に関わってあげる事、それが管理者に求められる「人の管理」です。


最後に…
お伝えさせて頂きました通り、管理者になったら「仕事の管理」と「人の管理」の2つに着眼点を置いて頂く様にお願い致します。
そしてもう一つ意識して頂きたいのが、「マネジメント」という言葉は「管理」という意味ですが
“人は管理をされる事を嫌う” ので “部下の仕事” “部下そのもの” を管理する目線で関わるのではなく “部下の仕事が上手くいく為にはどうしたら良いか…” “仕事を行う上で体調面、精神面で問題はないか…” という様に “部下への関心” の目線で関わって頂きたいと思います。
マネジメントの根幹は「管理」ではなく「関心」 です。
関わり方一つで部下の成長が変わります。
今回の内容が僅かながらでも、マネジメントを行う上でのヒントになっていれば嬉しく思います。
もし部下との関わり方や指導の仕方でお困り、お悩みがございましたら、Zoomにて50分無料の相談会を開催しておりますので、ホームページからメールにてお問い合わせを頂ければと存じます。
面談までの流れは
メールでのお問い合わせ ➢ メールで日時の擦り合わせ ➢ Zoom面談
という流れで開催させて頂きます。
必要でしたらお気軽にご連絡を頂ければと思います。

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藤田佳孝
専門家

藤田佳孝(人材コンサルタント)

Gems Consulting Office 株式会社

心理学に基づく人材コンサルティングにより、採用や人材育成、組織づくりをサポート。美容室を中心に、店舗型ビジネスの企業支援で豊富な実績があります。個人カウンセリングでは、対人関係やキャリアの悩みに対応。

藤田佳孝プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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