19【金融知識】少子高齢化への提言

竹下昌成

竹下昌成

テーマ:ライフプラン


現在の年金受給者数をご存じでしょうか?
4,000万人超、実に3人に1人は年金受給者です。
これでも個体の最適解ばかりを優先していく社会が成り立つと考えるのでしょうか?

少子高齢化は年金だけでなく医療制度や労働力の問題、ひいては景気や国力に直結するボディブローです。
日本はゆるやかに滅亡に向かっています。
過敏な時代ですのでお断りをしておきますが、意見はFPとして全体の損得や継続性を重視した私見であり、多様性を否定するものではありません。
確かなことは「そんなことを言ってる時期はもうとっくに過ぎてる」ということです。

出産一時金の増額、保育所の拡充、教育の無償化・・・さまざまな対策が講じられつつありますが一時的、限定的な効果です。アメだけでは満足できずシュークリームが食べたい、ケーキくれなきゃ産まない、ってなっていきます。
アメだけでは限界なのでムチも必要な時期だと感じます。

子供が欲しいけどできない、子供は欲しくない、自分だけは自由に生きたい、自分のことだけで精一杯・・・。
デリケートな問題ですが腫物扱いして先送りばかりしている間に手遅れになります。

「いろんな生き方、考え方は尊重されて良い。ただし、応分の義務は負う必要はある」

ということだと思います。
根本的な解決方法は「子供を増やす」ことです。
高齢化についても踏み込む時期が来るかもしれませんが、先に考えるべきはこちらでしょう。

子供を増やす方法についてのムチ的な案の例です。
1.養子
2.里子
3.一夫多妻・一妻多夫
4.実子、養子、里子の人数で年金受給額・健康保険負担額調整
5.実子、養子、里子の人数で所得税を大幅に調整。ゼロなら1,500万プラスなど。
6.35歳までに結婚または事実婚義務
7.妊活を年齢で差を大きくする。若いほど優遇
8.甥や姪、親は相続不可、没収財産は子育て予算へ寄付
9.実子、養子、里子がいないと勤務先で出世限定

これを組み合わせる感じです。
もちろん、それぞれに問題があり実現性や副作用についての議論や方策は必要です。それだけ子供を育てる資源・時間・エネルギーは膨大だということです。子供を育てることは人格の成熟化につながる確率が高いとも思います。


「自分だけでもしんどいのに子供のことなんて考えられない」
よく聞く言葉です。しかし、自分が存在している以上は次世代を育てるのは当然です。

「自分の代だけなんとか生きれれば良い、子供は子供でなんとかしてほしい。」
これも定型文です。自分がしんどいのはなぜか?お金の稼ぎ方を学ばなかったからです。子供にも同じことを繰り返させるのか?子供の時代は自分たちの時代よりラクな時代なのであればそれもいいですが、厳しくなっていくと感じている人がほとんどでしょう。ならば、誰かが踏ん張る世代になるべきでしょう。

「子供が面倒みてくれる」
まだ言う人もいます。現在、自分が親の面倒をみれる方は言う資格はありますが、自分は親の面倒をみずに子供には期待するのは無茶苦茶です。

解決するには循環を変えることです。
僕は子供によく言います、「親孝行はしなくていい、自分の子供に返せ」
「恩送り」という言葉もありますね。

少子高齢化の一因はダラダラ働いてるだけで、もしくは働かなくても、自分だけならなんとか暮らしていける豊かな世の中になったからだとも思います。国や社会に改善を望み、是正していくも大事です。しかし、もっと大事なことは自分の代からガマンと努力、チャレンジをして豊かさや生き方、稼ぎ方を自分自身で次の世代に伝えていく循環を作ることではないでしょうか。


リアルに誰も骨を拾ってくれない、って人が増えてます。自分の骨は自分で拾えません。
自分の生き方を選ぶのと同様に最期についても考えてみるべきでしょう。

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