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コラム
隠れ結露の正体
2018年10月18日 公開 / 2020年4月24日更新
立て続けの台風さわぎから、季節は突然秋に進んでいます。でも、夏の暑さが強烈だったのか、山を見ても紅葉の気配はとんとなく、今年の見ごろはいつになるのやら?
日本の四季は山や街路樹の景色に素直に現れますが、マンション室内にはあまりよろしくないものが壁やカーペットに隠れていたりします。
それが、隠れ結露です。
家具をどけてこの程度のカビなら、さほどひどいようには思えませんね。
石膏ボードについたカビ痕はさほどではありませんね。でも、おやおや?
コンセントプレートを外すと、金具が錆びだらけです。
床が気になってカーペットを剥がしてみると驚きました!
カーペットと止めるグッリパーがぐっしょり濡れています。
工事日は、まだ外が暑い9月後半ですよ。真夏に壁結露が発生していたことになります。
でもこの程度なら、0.9㎜の遮熱シートで石膏ボードの断熱補強で大丈夫です。
5.5㎜ベニヤでしっかり押さえます。ラワンベニヤを使っているのでクロスがスムーズに貼れるんですよ。
さあ、次はカーペットの貼り替えですが、古いグリッパーは取るだけで濡れ濡れの粉々のです。
新しいグリッパーを改めて取り付けてカーペット梁の準備が万端です。
古いグリッパーがいつから濡れていたのかは確かめるすべがありませんが、寒い冬以外でも外壁の断熱材が劣化すると壁結露が発生し、ベニヤに浸み込んでカーペットでふたをされていると、乾かずに濡れたままだということがわかりました。
まさにカビが繁殖するのにおあつらえ向きの環境が、壁結露によってもたらされたということです。
皆さん、たまには外壁際の家具を動かしてみましょうね。
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