壁の結露やカビがひどい時は、無断熱を疑うべき?
【結露はこうやって起こる】
ず~っと蒸し暑かったこの夏、昨夜からさわやかな風が吹いていると思ったら、温湿度計は正直です。
湿度が70%近くあった寝室に風を通したら、51%でした。エアコンなしでもぐっすり眠れました。
これから朝夕と日中の気温差の大きい秋に移行していきます。
そうなると、マンション生活者はぼちぼち、窓ガラスやサッシにつく結露の心配をしなくてはいけません。
【結露の被害の一例】
そもそも、窓につく結露を主婦の方はなぜ嫌かというと、毎朝タオルで拭かなければならない煩わしさですが、もっと気分の悪いことがたくさんあります。
①窓枠やカーテンが濡れて、カビがつきます(カビは常に室内に胞子を飛ばしています)。
②カビを食料にする埃ダニが繁殖し、次は埃ダニを捕食するツメダニが来て人を噛みます。
③木の窓枠が汚れて腐食します。
④MDFの窓枠は水分を含んで大きく膨れ、枠の体をなさなくなります。
⑤フローリングやカーペットが汚損します。
呼吸器系の健康被害と、虫害(虫刺され)など病院代もかかります。
窓枠の汚れ腐食とカビだらけのカーテンは室内の景観を著しく損ないますので、改修交換費用がかかります。
【窓部の低温と水蒸気が結露の要因】
【室内の水蒸気の発生源】
【発生源いろいろ、最近ではファンヒーターが多い】
外部からの冷気が窓ガラスと周りのアルミサッシを急激に冷やし、露点温度を超えると結露となります。
なので、いくら室内の湿度をさげても窓周りの結露がなくなることはありません。
ただ、水蒸気発生源を減らせば結露は確実に少なくなります。
また、外の空気が乾燥している場合は、窓から空気を入れて湿度の高い室内空気を吹き飛ばしてください。
日常的は24時間換気や浴室換気扇の常用が効果あります。
窓周りを冷やさないこと、温めるこというのがその対策2本柱になります。
冷やさない代表格は内窓です。
外窓と内窓の間隔は広い方が空気層が広くなるので効果が上がります。
温めるというのは、窓下付近に温水などのパネルヒーターを設置して窓付近を冷やさないという方法があります。
【内窓のイメージ図】
窓の結露ばかり言いましたが、実際は壁の結露の相談も毎年受けています。
≪戸建の場合≫
①壁の中のグラスウールが脱落して無断熱になった。
②外壁の塗装劣化で壁の中に水分が侵入して断熱材が空気層の役割を果たさなくなった。
③内壁部分に防湿シートが入っていないことによる壁体内結露。
《マンションの場合》
④外壁コンクリートに吹きつけた断熱材の劣化
⑤断熱層付き内壁材の断熱部の劣化
その他、気候変動により冬の冷たい風が壁に当たるようなったなどです。
実は結露をなくすということは、時間節約以外にも経済効果+健康効果があるのです。
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