「結露、湿気、カビ」のことを知らないリフォーム業者が多すぎる!
写真をご覧ください。リビング出入窓の窓枠が変形しているのがわかりますか?
【バルコニー側からの写真、何層にもめくれ上がっています】
ここまで変形したら、枠自体を解体して新しいものにする必要があります。
【化粧単板もめくれていますね】
これは全て窓ガラスとアルミ枠に発生した結露の仕業なのです。カビもびっしりです。
築年数の古いマンションの場合、窓枠は木が多いのでカビ汚れがひどいですが、なかなか変形までには至りません。
調べてみると、略称MDFと言われるもので、念のためにウィキペディアの解説をいかに添付します。
「中密度繊維板(ちゅうみつどせんいばん)は木質繊維を原料とする成型板(ファイバーボード)の一種。 MDF(medium density fiberboard)と略称され、JIS A 5905が定める規格では、木材などの植物繊維を原料とし、ドライプロセスによって製造される繊維板(ファイバーボード)のうち、密度が0.35 g/cm3 以上のものをいう。中質繊維板とも呼ばれる。
木材チップを蒸煮・解繊したものに接着剤となる合成樹脂を加え板状に熱圧成型したものである。同じ木材チップ材を原料とするパーティクルボードや配向性ストランドボード(OSB)に比べて構成要素(セグメント)が小さく、表面だけでなく木口部分も平滑である。木材の様に軽量で高い加工性を持ち、かつ、木材特有の反りや乾燥割れなどの癖が少なく、均質で極めて安価である。反面、木材やパーティクルボードに比べ裁断が細かく粉状にまで粉砕する為、一般的な製品では、木材がもともと持っていた抵抗力が失われ、水や湿気に弱く表面処理を行わないとカビ易い。」
要するに普通のMDFは水や湿気に弱い性質があるのに、新築マンション売り主は、必ず発生する結露に毎年さらされる窓枠にこのMDFを採用していること自体が不適切なのです。
比較的築年数の新しいマンションに多く見られます。
また、新しいマンションには複層ガラスや床暖房などが標準装備されることが多くなりましたが、窓ガラスよりもアルミサッシの熱伝導率が高いので、結露の量は多くなります。
複層ガラスの場合、窓にさほど結露が付かないので生活者はアルミ部分の結露を見逃しがちです。
でもこんなマンション程、窓枠がMDFのケースが多いのです。
【結露の集中する部分が反りあがっています】
ガラスは複層ガラスなのですが、コーナー窓なのでアルミ部分の面積も大きい。
ゆえにかなりの結露水がMDF枠を膨張変形させています。カビもひどいことになっています。
戸建ての方の場合は、アルミサッシをやめて樹脂サッシを採用することが対策となります。
アルミサッシのアルミ部分の結露を撲滅するのはマンションでは二重窓、内窓しかありません。
【表面の化粧単板をはがして削りました】
この窓は台所のコンロ近くになる小さなコーナー窓なので、樹脂や木製の内窓にすることはできません。
そこで、表面を削って平らにし、壁に貼るキッチンパネルを加工して窓枠兼用としました。
【MDF枠にコーキングで接着】
キッチンパネルは火に強いものですが、当然水も大丈夫です。
出隅はアルミ部材で、既存窓枠と継ぎ目はコーキングで完全な水遮断をしましたので、火にも水にも強い窓枠となりました。
結露は発生しますが、枠表面やや壁に流れるだけで、これ以上窓枠の腐食変形は進みません。
余談ですが、床暖房標準装備のマンションを買ってもガス代の高さに使わない人が、経験上かなりいらっしゃいます。
これから新築マンションや中古マンションを買うつもりの方、窓枠を注視してください。
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