硬い無垢床材は、冷たいんですよ!
【バールを差し込んで剥がしていきます】
私のお施主様が、ご自宅とは別に所有しておられる大阪市内のマンションの床張り替えをさせて頂くことになりました。表面の薄板が所々剥がれてきたのが気になってご依頼されてきました。
【接着剤が効いているところと、そうでもないところがあります】
LL-45等級とは、軽量衝撃音の基準のひとつで、スリッパで歩く音が階下に響かない程度の遮音性です。
踵で踏みしめて歩いたり、飛んだり跳ねたりは重量衝撃音の部類でこれまで止めるのは普通の材料ではとても困難です。
ウレタン樹脂塗装した薄板の下はベニヤ板で、その下にクッションがついています。
【接着剤貼りは剥がすとばらばらになります】
バールで剥がす作業は大したことはないのですが、コンクリートに付着したクッションをスクレ―バーでこすり取る作業はなかなか根気がいります。凹凸を極端に残してしまうと次に貼るフローリングの施工がしんどくなるので、極力丁寧にこすります。
拭き掃除など指先に力を込める仕事は汗が多く出ます。まして、こすり取る作業はさらに力を込めますので普通でも大汗です。連日、猛暑が続く大阪市内ですから、全身シャワーを浴びたように大工さんたちは汗でずぶぬれです。熱中症の危険があります。清涼飲料はたっぷり用意しなければなりませんね。
クッション性のあるこのフローリングは、年数が経つと必ず表面の薄板が剥がれる製品です。
クッションがなければ剥がれないのですが、階下への遮音対策のために必要です。
人には生活動線があります。よく歩くところ、そこそこ歩くところ、全く歩かないところが床にはあります。これらの境目が剥がれポイントのようです。
色んな形のじゅうたんを駆使して、ひとところに圧力が集中しないようにするのがよいと思います。
【杉無垢の小型置き床パネル】
森林浴生活ではLL-45等級のフローリングを剥がさずに、上に置くだけの小型置き床パネルがあります。
これならば、人の歩く圧力を分散させるのでLL-45等級の効果を長く維持することができます。
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