マンション用フローリングで床鳴りクレームが!

髙岡恭平

髙岡恭平


【築年数の経ったマンション用クッション付フローリング】

同じマンション1階に住むD様からこんな電話を頂きました。
昨年の7月にカーペットをクッション付のフローリングに代えたのだけれども、11月頃より歩くたびに床が鳴ってとても不快である。数十万円も払ったのに…
ただし、床が鳴るのは天気の悪い日(湿度の高い日)に限られている。

工事当日の様子を伺いました。
1. 床のレベル調整のためにセメントのようなものを流していた。
2. 乾いてから3枚セットになった床材を接着剤で張り付けていた。

床鳴り現象は、フローリング表層の木部が湿気を吸って膨張し、擦れあっていることで起こっています。
クッションがあるから、継ぎ目が擦れ合ってしまったのです。

実は1階(階下に部屋がない)なので、管理規約上でも軽量衝撃音LL-45等級のクッション付フローリングを使う必要がなかったのです。
クッション性のないものを使えば、こんなクレームは起こるはずがなかったんですね。

また、私の仲良しの建築家は、このフローリングを欠陥品だと酷評しています。
20数年前に同様のクレームを経験してから、一度も使っていないそうです。
メーカーに改善要求をしても、「問題はない」との一点張りで、全く誠意がなかったようです。

このフローリングの欠点は…
① クッションが効いているときは、今回のような床鳴りが起こる。
② フワフワしているので、表層の木部が剥がれてくる。
③ 歩行感が悪く、家具を置いた跡がクッキリつく。
④ 経年劣化するとクッションの役割を果たさなくなり、階下に音が響くようになる。

ちなみにこのリフォーム会社は、その後倒産して、社長とも連絡がつかないそうです。

中古マンションの床、壁、天井に施工する時は、いつも湿度による影響を頭に入れておく必要があります。
鉄筋コンクリートは新築後から10年くらいは、水分を放出し続けています。

ある時期からそれはなくなりますが、その後は、外気湿度の高いときは水分を吸収して室内がジメジメします。外気湿度が低いときは乾燥してカラカラになります。

マンション生活30年超の私なりの経験ですが、かなり極端な変化をします。
世の中には、実証できなくても厳然たる事実というものがありますよ。

杉無垢の床
【須磨区妙法寺 サンヴェール須磨妙法寺 モデルルーム 床工事中の写真】

今回の改善策は2通り考えられますね。

神戸で湿度の影響を受けないマンションリフォームをお考えの方はこちらへ⇒http://forestreform.co.jp/top/index.php

モデルルームで直接確かめたい方はこちらへ⇒http://forestreform.co.jp/about/modelroom.html

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髙岡恭平
専門家

髙岡恭平(福祉住環境コーディネーター)

森林浴生活株式会社

暑くない・寒くない・湿気ない...おまけに結露やカビもない。外気温に左右されない健康と家計に優しい断熱リフォームが得意。スギやヒノキ等の天然木は断熱・調湿効果に優れ、住まいの温湿度を快適に保ちます。

髙岡恭平プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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