エアコン洗浄で火事のニュースについて
目次
・お掃除エアコンを過信してはいけない
・徹底分解して初めて見える汚れ
・大手電機店のエアコンクリーニングの実態
・プラズマクラスターって意味あるの?
お掃除エアコンを過信してはいけない
2年前にエアコンクリーニングを
別業者でされたと言われる
お客様からご依頼をいただきました。
分解してお掃除ロボットを外すと
この状態でした。
シャープのエアコンでよく見られる
埃の積もり方です。
フィルター自動お掃除ロボットが付いているのに
フィルターの埃をお掃除できないどころか
フィルターの下にこのような埃の積もり方をします。
これでは空気が通り抜けない為に冷房も効かなかったと思われます。
ドレンパンを外し徹底分解を始めていきます。
徹底分解して初めて見える汚れ
基盤を外し、ファンを外し、モーターも外すと
ファンの裏側にしっかりとカビが見えます。
洗浄後のエアコン内部です。
洗浄後にファンを取り付けました。
ファンを取り付けた状態のまま洗浄すると
ファンについていたカビが飛び散り余計に
汚れます。
ファンの根本の汚れは外さないと
決して取れない汚れです。
またモーターの軸も錆びさせますし
内部に水が入り込む可能性もあるため
可能な限りファンは取り外して洗浄したいですね。
大手電機店のエアコンクリーニングの実態
今回のお客様は、2年前に大手電機店EDI●●さんで
エアコンクリーニングを依頼されたそうです。
でも拝見する限り、お掃除ロボットを外した
形跡もなく、下からファンに向けて
高圧水を当てただけのようでした。
また2台目の東芝に至っては、カバーも外さずに
高圧水を当てただけのようでした。
それで2台の洗浄で1時間もしないうちに
帰って行かれたそうです。
ここまで分解しなければ、
クリーニングの効果は期待できません。
大型店舗で申し込むエアコンクリーニングは
下請けに出され、孫請けに出されて施工されます。
中間マージンをどんどん取られ、作業者に残るのは
ごくわずかです。
そのため手早く済ませて終わり
というところが少なくありません。
大手だから安心というわけではありません。
安い店には安い理由が
高い店には高い理由があるのです。
毎年エアコンクリーニングする家でも、汚れが取れてない
エアコンクリーニング。業者の腕はピンキリです。
以前の業者の後始末が大変
プラズマクラスターって意味があるの?
シャープのエアコンは、
プラズマクラスターが売りです。
でもプラズマクラスターの装置は、
風の吹き出し口に設置されています。
室内にプラズマイオンを送り出すことには
意味がありますが、
エアコン本体がカビないことを
期待するものではありません。
またカビの発生を抑えると宣伝されているのは
試験空間での実験です。
実使用空有間での実証結果ではありませんので
過剰な期待はなさらないでください。
プラズマクラスター発生装置に付いたカビ