披露宴での主賓のスピーチ(4)
6月はブライダルシーズン、経営者の方なら、部下や関係先の結婚披露宴でスピーチをする機会も多いことでしょう。
新郎新婦にとっては一世一代の晴れ舞台ですので、話す側としても、仕事とは違うプレッシャーを感じてしまうかもしれません。
が、実は、結婚披露宴のスピーチは、とても準備がしやすいのです。
では、スピーチに取り掛かる際の「5つの要確認ポイント」を披露宴のスピーチに当てはめて、確認してみましょう。
「5つの要確認ポイント」とは、(1)「何のために」(目的)、(2)「どんな立場で」(自分の役割)、(3)「誰に」(対象)、(4)「どんな状況で」(時間、場所、その他の条件)、(5)「何を話すか」(内容)です。
(1)「何のために(新郎新婦への祝辞を述べるとともに、出席者に新郎新婦の長所をアピール)」
(2)「どんな立場で(仕事ぶりや人柄をよく知る上司として)」
(3)「誰に(新郎新婦と披露宴出席者に)」
(4)「どんな状況で(ホテルの披露宴会場で3~5分程度立って話す、マイクあり)」
(5)「何を話すのか(内容)」は(1)~(4)を踏まえれば、おのずと絞られます。
スピーチを不安に感じる大きな要因の一つに「何を話せばよいのか」「自分にどんな役割が求められているのか」が明確でないことが挙げられます。その点、披露宴のスピーチの場合は、その場の目的や役割がはっきりしており、自分のスタンスをつかみやすいので、、話すべき内容についても、あれこれ必要以上に迷わずに済みます。
披露宴のスピーチは、新郎新婦に向かって話すものであると同時に、そこにいる両親、親族を含めた出席者に話すものでもあります。
新郎新婦をお祝いするという目的で集まった、そこにいる全ての人の共感を得られ、新郎新婦の長所を印象づける内容にしましょう。
上司という立場だからと言って、ここぞとばかりに会社の業績をアピールするのは、タブーです。では、次回はスピーチの構成、内容について、お伝えします。来週水曜日に配信予定です。
尚、〈言の葉OFFICEかのん〉では、「披露宴に向けた短期集中パーソナル・レッスン」も提供しております。ご相談はお問い合わせフォームからどうぞ。言の葉OFFICEかのん