【確定】処遇改善加算1本化 新加算要件①~⑤,⑧

沢田寿晴

沢田寿晴


本日は
処遇改善加算1本化
その4 です

前回は
旧加算と新加算の
違いを書きましたので
今回は新加算の中身
について書きます

今回の新加算を
取得するための
要件はコチラ





新加算は
Ⅰ~Ⅳまでの
ランクがあり
それぞれ図の①から
順番に満たしていき
どこまで満たせるかで
適合する新加算の
ランクがわかります

ということは

①~⑨の中身を
正確に理解できれば
自社がどのランクを
取得できるのか!?

が見えてくるわけです(^^)

早速①~順番に
解説します

①月額賃金改善要件Ⅰ

 新加算Ⅳの加算額の内
 1/2以上を月額で配分
 する

 というものです

 毎月の介護報酬に
 次の加算率を掛けた
 金額が介護事業所に
 入る加算額となります

 このうちの
 1/2を月額で
 配分する
 ということです



例えば

訪問介護で
月額報酬が400万円の
事業所であれば

400万円×14.5%
=580,000円
になるわけです

このうちの
1/2
である
290,000円を
月額で配分していく
必要が
あるという
ことです

ただ、これまでの
旧加算制度で
月額でしっかり
配分してきた
事業所については

今回すべての
賃金改善額を
1つにして良いので

すでに新加算Ⅳの
月額賃金相当程度の
配分はできている
可能性が高い
かと思われます

つまり
新たな対策は
必要ないかと
思われます

問題なのは
これまで月額配分を
ほぼせずに

賞与で配分してきた
事業所になるかと
思います

この辺は見直しが必要ですね

ただ、この点も
①月額賃金改善要件Ⅰ

が2024年度は適用を
猶予されており

2025年度からの
対応となることから

すぐすぐの対応は
不要となります
(現状ベア加算を
 取得していない
 事業所は
 ②月額賃金改善要件Ⅱ
 が対象となります)



2024年度中にどのように
1/2以上を満たすか
社内人事制度として
考えていきましょう

② 月額賃金改善要件Ⅱ

2024年5月31日までに
旧ベースアップ加算を
取得していない
事業所が対象となる
項目です
(すでにベースアップ加算を
 取得している事業所は
 対象外となります)

対象事業所はこちら



ベア加算を取得しないで
後で取得する場合でも
月額への配分は怠らないで
ください

という形の要件ですね

当てはまる事業所は
旧ベースアップ加算の
加算率によって得られる
加算額の2/3以上を
月額賃金改善要件として
計上する必要があります



こんなことがあるので
ベースアップ加算は
シンプルに
取得していない
事業所は
2024年4月に取得して
しまいましょう!

ということです(^^)

そうすると煩わしい管理に
ならなくて済みます

③キャリアパス要件Ⅰ
④キャリアパス要件Ⅱ
⑤キャリアパス要件Ⅲ

こちらは旧処遇改善加算の
ルールと同じです

なので紹介は省略します

⑧職場環境等要件
新加算Ⅲをとるまでの
職場環境等要件について
書きます

職場環境等要件は
これまでもあったので
同じと言えば同じです

下記の図のうち
いずれか
1項目について
取り組んでいる
状態をつくれば
OKです。




24項目のうちの
1項目を満たせは
良いので
簡単ですよね。

すでに取り組んでいる
項目があるかも知れません

2024年度はこれで
大丈夫です

ここまでができれば
新加算Ⅲはとれます!

次回は新加算Ⅰ~Ⅱに
関わる残りの要件を
説明していきます

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沢田寿晴
専門家

沢田寿晴(特定社会保険労務士)

社会保険労務士法人WORKid(グループ会社:合同会社WORKid Next)

社労士とコンサルのノウハウで、顧客が本業に注力できる環境や、スタッフが継続的に成長する環境を創り、DX化(勤怠システムの導入など)で業務の効率化を支援します。人間力向上研修や、個の強み研修なども実施。

沢田寿晴プロは北海道テレビ放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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