弁護士の「専門」の表示は信用できるか?
以前も書きましたのでしつこいですが、紛争は「予防」と「備え」が何よりも重要です。
経営者の法的な備え
例えば、経営者の方であれば、売掛金の支払が滞ってから初めて対処方法を相談したのでは、時すでに遅し・・・ということもあるかもしれません。
取引先からの支払が滞る前に、もしそうなったときにはどんな対処方法があるのか、前もって弁護士に相談して聞いておけば、事が起きた時にすぐ対応策に着手することができます。
また、弁護士により早く相談しておけば、そもそも取引先と取引を始める時点で、契約書の中により効果的な債権保全のための条項を盛り込んでおくことができたかもしれません。
弁護士としても、あらかじめ相談を受けていてその会社の概要などを把握できていると、その後の対処がスムーズに進み、効率的に仕事をすることができます。
その方が、依頼者さんの利益にもなると思います。
離婚を考えるときの備え
離婚を考えている方であれば、具体的に行動を起こす前に弁護士に相談しておけば、自分のケースでは裁判で離婚できるのかどうか、お金はどのくらいもらえる可能性があるのか、そもそも離婚することにメリットがあるのかどうかなど、様々な条件を想定し、シミュレーションしておくことができます。
また、配偶者と離婚の話し合いをしている途中でも、弁護士から続けてアドバイスを受けていれば、都度適切な対応をしていくことができると思います。
もちろん、弁護士は交渉の代理もできますから、裁判まではしたくないと思っているときにも、裁判外での相手との離婚の交渉の窓口を任せてしまうということもできます。
裁判にまで至ってから初めて弁護士に相談するのでは、それまでの過程でいろいろな損をしてしまっているかもしれません。
交通事故や医療事故の場合
交通事故や医療事故の場合も、事故後あまり時間をおかないうちに相談しておけば、相手方や保険会社との対応の仕方や、収集しておいた方がよい資料の情報などを先取りして把握しておくことができます。
もちろん、早くから弁護士に依頼してしまえば、証拠の収集や、相手方との応対、必要な手続など、頭を悩ませてしまうような煩わしい行動を任せてしまうこともできます。
早めの相談のメリット
こうして早め早めに相談しておけば、実際に話が進展していった際に、弁護士に依頼しなくても相手方との解決が可能となり、弁護士へ依頼した場合に発生する弁護士費用の支出を避けられるかもしれません。
どうしても弁護士に依頼することになったとしても、より有利となるような証拠の確保などの備えをしておくことができ、勝訴の可能性を高めることにつながるのではないかと思います。
何よりも、早めに相談しておけば、どうなるかわからずに余計な心配をしていたことがわかり、不安な気持ちを少しでも減らすことにつながるのではないかと思います。
このように、紛争は「予防」と「備え」が何よりも重要です。
「予防」と「備え」のためには、大事になる前に、早めに弁護士に相談していただくことが大切だと思います。
ぜひ、早めにご相談ください。