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コラム
弁護士の使い方 ~紛争予防のためのパートナーとして~
2015年3月16日 公開 / 2019年6月23日更新
弁護士というと、どんなイメージを思い浮かべますか?
敷居が高い、費用が高そうなどというイメージがありそうですが、「裁判ばかりしている」というイメージもあるのではないでしょうか。
弁護士は裁判ばかりしている?
私自身のことでいえば、業務のうち、裁判所にいる時間は10分の1もないと思います。
裁判書類の作成にはある程度時間をとることもありますが、それでも業務の2分の1を占めるということはありません。
他にどんなことに時間を使っているかというと、依頼者の方と打ち合わせをしたり、裁判になっていない段階での相談を受けたり、裁判をせず相手方と交渉したり、裁判になる前の備えとして書類を整えたり、紛争が予防できるような契約書になるようチェックしたり、といった様々なことが挙げられます。
弁護士は「裁判ばかりしている」というイメージがあるかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。
事が大きくなる前に
もちろん、裁判もきちんと対応しますが、法律実務・裁判のプロとして、「裁判になったらきっとこんな結論になる」という法的な結論を見越したアドバイスを、事が大きくなる前に行うこともできます。
実は、こうした「事が大きくなる前に行うアドバイス」というのも、弁護士の立派な仕事であり、弁護士は意外とここに多くの時間を費やしているのです。
早めの対処がより良い結果に
弁護士の立場からすると、「もっと早く来てくれればこんなに事が大きくならなかったのに」と思うケースや、「もっと早く来てくれていればもっと裁判で有利にできたかもしれないのに」と思うケースも意外に多くあります。
こういうケースでは、より早く相談に来てくれていれば、その人にとって大きな利益になっていたわけです。
弁護士は高いもの、事が大きくなってから行くもの、裁判のときに頼むものなどと思わず、「紛争の前に」、「予防と備えのために」、紛争予防のためのパートナーとして利用することをぜひ考えていただければと思います。
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