不動産会社に任せきりにせず、賃貸経営を本気でやりたい人をサポート（3/3）

賃貸経営は社会貢献。オーナー、入居者、関係業者がWIN-WIN-WINとなる関係を

　原田さんいわく、賃貸経営の魅力は適切に利活用することで安定した収益が見込め、将来にわたり資産を築いていける点だとか。
　「社会を大きく変えたコロナ禍も、私どもはほとんど影響を受けていません。先ほど例に挙げた任意売却のマンションは、7年間きちんと満室の状態を維持した上で手放し、売却益を出すことができました」

　そうした経済的な利点とは別に、原田さんが強調するのが、賃貸経営は社会貢献ができるということ。
　「デザイン性や機能性を備えた建物を新築したり、リフォームしたり、外観や住空間を整えていい住人を集めることができれば、街並みや治安といった周辺環境の改善にもつながります」

　古い木造アパートを購入した時は、隅々までしっかりと修繕して見守りシステムを設置。高齢者や家計に不安がある人など、住まいに困っている人たちの負担を減らすために、入居にかかる初期費用も無料にしたそうです。

　「最近は、貯蓄と投資で生計を立てていく『FIRE』というライフスタイルが注目されています。確かに、家賃を継続的に得ていけるのは資産形成の点で優れています。しかし、その過程では苦労もあります。自分のことだけを考えていては、困った時に誰も助けてくれません。もう一歩踏み込んで、志を高くして地域を良くするという観点でも考えてほしいですね」

　ともに学び合いながら、オーナー、入居者、関係業者が「WIN-WIN-WIN」の関係になれる賃貸経営を目指していきたいと語ります。

（取材年月：2022年7月）

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