適正な経費の割合って、どれくらい?
財団法人社会経済生産性本部の「職業のあり方研究会」は、ちょっと前に、今年度・平成25年度の新入社員の特徴を発表した。毎年、新入社員のタイプにネーミングを行っているが、今年度の新入社員は、ルンバに代表される「ロボット掃除機型」だという。
◎「就職活動の期間短縮で効率よく動き回った」ことが命名の背景
「ロボット掃除機型」新入社員とは、どのような意味なのだろうか。
ロボット掃除機とは、自走式掃除機の総称。さまざまなプログラミングに従って自分で動き回り、時間がくると自動的に動き始め、掃除が済むと自分で充電装置にドッキングする機能があったりする。今、最も売れ筋の電化製品である。
そこで、今年度・平成25年度の新入社員の特徴を「一見どれも均一的で区別がつきにくいが、部屋の隅々まで効率的に動き回り、家事など時間の短縮に役立つ」として「ロボット掃除機型」と命名された模様。
就職活動期間が2ヵ月短縮されたなかで、効率よく会社訪問をしなければならなかったことが背景にあるようだ。
◎ロボット掃除機同様、雑然とした環境では活用できない
ロボット掃除機の動きはどこか人間的で愛嬌があるという。我が家にはないので、実感はないのだが、いかにも「頑張って仕事しています」といったニュアンスの動きをし、愛着すらわいてくるらしい。
その理由の1つとして、ロボット掃除機の奇妙な行動がある。多くの人が目の当たりにするのが「行方不明」。たいていはソファーの陰やベッドの下で立ち往生し、時には段差から転落して、裏返しになった亀のようにもがいていたりする。
そんなところから「ロボット掃除機型」の新入社員も、段差(プレッシャー)に弱く、たまに行方不明になったり、裏返しになってもがき続けたりすることもあると評されている。
「ロボット掃除機型」の新入社員を活用するには、ある程度部屋が片づいていることが必要。
雑然とした環境では能力を発揮しにくい。職場のフォローや丁寧な育成といった環境整備が必要になってくるというのだ。
新卒新入社員を採用した企業は、「育成のための研修プログラムを工夫する」「組織として最初からプレッシャーを与えずコミュニケーションに配慮する」「新入社員を孤立させない」など、職場として受け入れ環境を整えることが大切だ、と研究会では総括している。