木材高騰・・・いつまで?
こんにちは。グッドコムの松井です。
さて今日のコラムは「不動産売買時の本人確認」についてです。
今から10年ほど前の事です。
コロナ禍でもなく・・平穏な時代でした。弊社で建てたお客様(娘さん)からの電話が入りました。
【お客様】実家(母一人暮らし)の不動産(土地・建物)の名義を変えたい・・。旨
私も、何度もお会いしたことがあるお母さんで、、、娘さんから色々と話を聞いているうちに、なんと!!数日間からお母さんは病院に入院中。元々、持病があったので・・・。
普通の入院? 心臓でも悪くて入院? 生死をさまよってる程の入院? ・・・色々考えながら・・。詳細を聞くと。
・・・数日前に倒れて、今はまだ話も出来る状況。・・ただ、いつまで持つか?判らない状況。
もし、万が一の事があれば、後々面倒になるから、生きているうちにきちんとしたい。・・とのこと。
・・・う~ん!?。ダメではない。住宅を建てる時に、詳細な家族構成を聞いていたので、相続で揉める事もない。と判断。
元々、お母さんは「実家の全ての不動産は娘さんに・・。」と言っていたのも覚えている。
・・・でも、この数年で、お母さんの気が変わり、現在は娘さんに相続する気が有るのか?不明。
・・・ましてや、今、入院中・・・。本人の意思確認は大丈夫か?←コレ大事!
・・・一刻を争う・・・。
【私】では、今から不動産売買契約書を作成し、司法書士立会での本人意思確認の段取りをします。
・・・と、言ったもの、時計を見ると午後2時。う~ん、病院の面会時間はまだ余裕だが、お母さんが急変したら・・。マズイ。
・・・なんやかんやで、書類完了、司法書士もOK。時間短縮の為に、全員病院のロビーで待ち合わせ。
・・・既に、時間は18時過ぎ。
・・・急げっ!病室へ!!
・・・病棟に内容を告げ、入室許可を願い・・・。
・・・病棟の看護師さんも、あまりない経験(不動産屋と司法書士が・・見舞い?仕事?)らしく、婦長に確認しないとダメらしく・・。待つこと数分・・・許可が下り、病室へ。
・・・あれっ!?、思いのほか、元気?な感じ・・????・・。
【私】お母さん。大丈夫~?どうしたの~?
【お母さん】あれ~、社長!来てくれたの~!
・・・あれれっ!?元気だな!?娘さんの話が大げさだったのか?・・・話では、今日明日が山・・・・。
・・・その後、司法書士の本人確認も終わり、署名ももらい、無事終了。時計を見ると19時過ぎ。
・・・司法書士と病院のロビーで良い意味で苦笑いしながら・・帰路に。
<後日談>
その後、お母さんも無事退院しました。
今日は、日ごろ私どもの業務の一部をご紹介させていただきました。特に、不動産(高額な時価)相続時は権利者同士が揉める事が多く、お葬式中にも関わらず、遺産配分の話しいをしてみたり・・・。私的には「それは後々でしょ?」と思うのですが・・。
昨今の世、権利者が実家を離れ、他の都市で生活をしていると、後日帰郷する事が難しいので、今すぐに決めたい気持ちも分からないこともないのですが・・。
相続の話って、面倒な事なので、皆さん触れたくない事は理解しますが、、、「親が在っての、今の自分がいる」事に気づいて欲しいなぁ~。親は兄弟喧嘩させるために遺産を残した訳ではないのになぁ~といつも思う一人っ子の私です。