投資はギャンブルではなくお金を育てる方法です
投資はお金持ちがするもの?いいえ、違います
あなたは投資はお金持ちがするものと思い込んでいませんか?
投資をやってみたいけどそんな余裕がないと決めつけていませんか?
私が投資をはじめたのは2009年3月です。
当時、未経験の製造業へ転職したばかりでした。
年収は300万円程度からスタートでしたが、長期で積立投資をする決意をしていた私は年額100万円(月額8万年、ボーナス月+2万円)を投資していました。
年収300万だと手取りは約240万円くらいでしょう。
月額で20万円程度。
そのうち8万円を積立投資していたので、手取りの約40%を投資していました。
当時はFIRE(Financial Independence, Retire Early、経済的自立と早期リタイア)という言葉は一般的ではありませんでした。
しかし私はFIREのイメージを持ってスタートを切っていました。
どちらかと言えば低所得だった私が、どんな生活スタイルで投資を継続してきたかをお話します。
そんなわけで今回のテーマは「あなたがお金のために働きつつ、お金があなたのために働くようにする方法」です。
これを読むとあなたは支出を抑えて投資に回す方法がわかります。
結論を一言でいうと「低収入でも支出を減らす工夫で資産形成は可能」です。
投資を始めるきっかけになった3冊
私は誤解を恐れずに言えばお金が大好きです(笑)
お金がないよりはあったほうが自由で選択肢が増えるからです。
使い切れないほどの大金は必要なくても、十分なお金は欲しいんです。
気がつけば20代後半からお金に関する本を沢山読むようになりました。
- 日本の企業で働き続けても収入には限界がある
- 世界で見れば年収1000万円なんてまったくお金持ちではない
- 会社員でいる限り節税する方法は限られている
そんな考え方を持ちつつ
「まともに貯蓄もない今は会社員として働き収入を得て、自己投資と金融投資にどんどん回すべきだ」
と方向性を決めました。
- 投資で資産を持つことの重要性
- どうやってお金に働いてもらうか
- 初心者ができる投資は何で、どうやって始めるか
これらを学んだ3冊があります。
金持ち父さん貧乏父さん
言わずとしれた世界的ベストセラー。
知らない人はいないくらい有名なので、読んだことがある人も多いでしょう。
金持ち父さん貧乏父さん
読んだことがない方はこの機会に一読をオススメします。
この本の中で資産と負債の定義は
「資産とは、あなたのポケットにお金を入れてくれるもの」
「負債とは、あなたのポケットからお金を奪っていくもの」
と書かれています。
自分が住むための住宅は固定資産税や修繕費などでポケットからお金が出ていきます。
この本の定義で言えば負債になるのです。
お金持ちになるためには負債を買わず、資産を買わなければならない。
ではどんな資産をどうやって買えばいいのかを学ばなければいけませんでした。
お金は銀行に預けるな
当時、勝間和代さんの本はすでに何冊か読んでいました。
このタイトルを見ると
「え?銀行に預けなかったらどうするの?」
と感じるかもしれません。
お金は銀行に預けるな
そうです、お金に働いてもらうためには銀行に眠らせていてはいけないんです。
「現金」「預金」「国債」「為替」「不動産」「投資信託」「保険」「デリバティブ」「REIT」「FX」などがどういう特徴を持つのかが説明されています。
これを読んで、初心者の私は投資信託でコツコツ継続するのが向いていると感じました。
この本の中ではオススメ書籍がたくさん紹介されています。
投資信託を始めるため手にとったのは次の本です。
投資信託に騙されるな!
ファイナンシャル・ジャーナリストでLIFE MAP,LLC代表の竹川美奈子さんの著書です。
「人気の投資信託にはプロの仕掛けた巧妙なワナがたくさん隠されている」
と警告しています。
投資信託に騙されるな
当時、長期投資というのはまだまだマイナーな存在でした。
長期・分散・積立が広まってきたのは最近です。
この本に書かれている数少ない良質な投資信託を選ぶ方法を忠実に守ることにしました。
本の中で当時創業間もなかった『セゾン投信』が紹介されていて、私は『セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド』で積立投資を開始しました。
昨年、広島で行われたセミナーで竹川美奈子さんにお会いすることができ
「あの本を読んで投資を始めて本当に良かったです。ありがとうございます」
と直接お礼を言うことができました。
低年収でも年間100万円投資を続けることができたわけ
高収入でも高支出であれば年間100万円投資することはできません。
低収入でも低支出であれば年間100万投資することは可能です。
では私はどんな生活をしていたのかと言うと
- 会社の寮に住み
- 車を所有せず
- 保険にいっさい加入しない
というものでした。
住まい
もともと通勤時間が長いのは無駄で嫌いでした。
会社の寮に住めば通勤時間は短く、支出も抑えることができました。
呉市という人口20万ちょっとの街ですが、一人暮らし向け物件を借りると5〜6万円くらいです。
会社の寮は2万円でした。
これで年間約40万円節約です。
車
田舎なので車は必須と言われる地域ですが、独身なので250ccのバイクのみで生活していました。
車はたとえタダで手に入れても年間30〜40万円くらいは維持費がかかります。
車は天候に関係なく快適に移動できて、たくさん荷物も運べます。
一度車の快適さを知ってしまうとなかなか手放せません。
私は公共交通機関、タクシー、レンタカー、カーシェアなどを利用していました。
田舎でもなんとかなるものです。
一時期、冬は毎週末スキー場に行ってましたけど、駅まで歩いていき電車に乗って広島駅からのスキーバスツアーを利用していました。
移動中は眠れるし、スキー場でビールを飲むこともできます。
バスツアーはリフト券込で5,000円程度だったので、1日遊んで1万円もかからないのですから安いものです。
ちなみに結婚前に調子に乗ってLEXUS IS 350を現金一括で買いましたが、独立起業してほとんど自宅で仕事をするようになったので妻の車を1台残して売却しました。
保険
保険営業をほとんど受けることがなかったのも大きいです。
しかし
「みんな入ってるから」
を理由に保険加入することはなかったと思います。
独身の私が死亡して、親が保険金を受け取って喜ぶでしょうか。
結婚してからは、某大手企業に出向中に保険営業を受けることがありましたが
「自分で資産運用しているので必要ないですね」
と全て断りました。
現在は住宅ローンを組んでいるので団信(強制加入)と火災保険と自動車(任意)保険くらいでしょうか。
ケチケチ生活ではなくメリハリをつけていた
ありがたいことに前職では出世させてもらって収入は増えていきました。
出向中は手当もあったので投資額をさらに増やしていました。
結婚してからもお金の管理は私なので、基本的な方針は変わっていません。
ただ、何でもかんでも節約ではつまらない人生になってしまいます。
「金持ち父さん貧乏父さん」では「住宅は負債」とされますが、自分のライフスタイルを考えて注文住宅を建てました。
毎年のように海外旅行に行きますし、「タイムシェア」というリゾート物件を1週間単位で所有できる権利も購入しました。
それから自己投資である本代はケチらないようにしています。
節約が趣味なら結構ですが、今を楽しむことも大切です。
必死に節約してお金を貯めても死んでしまえばおしまいです。
今だけが楽しければいいと浪費していては、いつまでもお金のために働く『お金の奴隷』です。
投資・資産形成を啓蒙する立場ですが「節約ばかりではなく楽しみつつ備える」というバランス感覚が大切だと考えています。
まとめ
「手取り収入は少ないけど、節約を工夫すれば私にもできるかも」
「いやーちょっとそこまではできないなぁ」
捉え方は様々でしょう。
一つ言えるのは、最初から諦めてしまっては何も起こりません。
私も最初は初心者でした。
月額1万円ではなく8万円積立投資したのは、自分で学んでやると決めたからです。
低収入でも支出を減らす工夫で資産形成は可能だということを、私自身が取り組んできました。
投資信託の積立が向かない人もいます。
そもそも投資が向かない人もいます。
投資をしなければいけないというわけでもありません。
ただ、いつまでもお金のために働き続けなければならない現状をなんとかしたい、と思うのであれば行動するしかありません。
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを上げる
これを実行すれば確実にお金は増えます。
やり方は1つではないでしょう。
絶対にやってはいけないのは簡単に儲かる話に乗らないことです。
元本保証で年利10%なんてのは私達普通の人間に話が来るわけがありません。
もしあるなら複利で7年3ヶ月で資産が倍増します。
あなたが簡単にできるのは
- 上記の3冊を読んでみる
- 生活防衛資金を(最低でも生活費1年分を目標)貯める
- 手取り収入の20%を目標に積立投資(ノーロード、低コストのインデックスファンド)を途中で売却したりやめたりせず継続する
です。
「簡単じゃない」
と思う方は1冊でも読んでみる、3ヶ月分の生活防衛資金を貯める、手取り収入の10%を積立投資する、からでもOKです。
ただ、長期投資は孤独な長旅です。
資産が育っていると実感できるのは最低でも10年程度は必要でしょう。
人生の間にリーマン・ショックのような暴落が2,3度起こるでしょう。
そこで継続できるかどうかが投資家として生き残るかどうかの分かれ道です。
不安になったときに心の支えになるメンター(良き助言者)がいると、暴落時でも慌てることなく乗り越えられるはずです。