知らないと損するお金の使い方|投資も寄付もしない日本人が残念な理由

吉井徹

吉井徹

テーマ:雑記

余裕がないから寄付をしない?


寄付

あなたは寄付をしたことがありますか?
世界寄付指数ランキングによると、直近の2018年度においては、日本は144か国中99位だそうです。
これは先進国の中では最下位です。

あなたはもしかすると
「寄付って余裕がある人がやればいいんじゃない?」
と思っているかもしれません。

世界で見れば寄付はお金持ちだけではなく、余裕がない人たちもしています。

さらに日本人の特徴として現預金比率が高いことが言えます。
日本の現預金比率は比率は2020年に一段と高まって54.2%になっています。
米国では1割、欧州では3割なので、日本人はお金を手元においておきたい、絶対に減らしたくないと考える人が多いことがわかります。

寄付もしない、投資もしない、さらには消費もしない。
稼ぐこと、貯めること、増やすことに興味があっても使い方を考える日本人があまりにも少ないのです。

ということで、『お金は稼ぐのも貯めるのも使うのもバランス良く』というのがこの記事のテーマです。

『溜め込む』『自分のため』だけじゃあまりにも残念です。

この記事では、投資も寄付も自分のお金が世の中のため、誰かのために役立つことがわかります。

結論としては『お金は貯めるだけではなく、使うことで世の中が良くなる』ということです。

コロナ禍で困っている人がたくさんいる


貧困

この記事を書くきっかけになったのは、先日のニュースです。
沖縄・平和祈念資料館が経営危機 ひめゆり学徒隊の悲惨な歴史伝

沖縄県糸満市にある『ひめゆり平和祈念資料館』が、長引くコロナ禍で来館者数が激減し、経営の危機に陥っているとのこと。

私自身、沖縄には何度も旅行に行ったことがあり大好きな場所です。
しかし恥ずかしながらひめゆり平和祈念資料館には行ったことがありません。
いつか必ず行くべき場所で、わずかでも力になりたいと思いました。

こちらから寄付できます。
公益財団法人 ひめゆり平和祈念財団(ひめゆり平和祈念資料館)

大した額ではないんですけど、手元のごく一部のお金で困っている人を少しでも助けることができます。
ここで大切なのが、後回しにせずにすぐ行動することです。
「そのうちに」と思っていると人間すぐ忘れてしまいます。

ひめゆり平和祈念資料館のみならず、生活に困っている人たちは大勢います。
直接助けてあげることはできなくても、お金で力になることができるんです。

投資は自分がもうかることだけ考えているのか?


札束

寄付というお金の使い方は人を助けることになるのはわかりやすいですよね。

一方で投資となると
「自分がもうかるためにやってるんでしょ?」
という人もいます。

もちろん、儲けなくてもいいとは思っていません。
しかし、自分のお金を手元から離して、資金を必要としている企業を応援していることになるのです。

ワクチン開発や環境問題の解決を目指す企業などに私達のお金で研究開発などに使われ、より良い世の中になっていきます。
便利で快適で安全な生活ができるのは、多くの企業が日々資金を集めて活動しているからです。

預金をしている人は多いと思います。
銀行は集めたお金を資金を必要としている企業に融資します。
銀行は企業から受け取った利息の一部を預金者に還元しているのです。
つまり預金すると間接的に企業に投資していることになります。
しかし、ご存知の通り先進国では超低金利の状態で、銀行は資金を必要としている全ての企業に融資をしているとは言えない状態です。

世界中の企業に分散投資できる投資信託を購入するということは、グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンなどはもちろん、世界中の優良企業を応援していることになります。
そして企業の成長の恩恵を利益として受け取ることができます。

お金を使わずにしまいこんでいるのが一番良くない


金庫

安全な預金は超低金利でほとんど増えませんが、間接的に投資していることを考えればまだマシです。

一番良くないお金の状態は大事にしまいこんでいることです。
必要最低限の生活防衛資金は別として、数百万円や数千万円をタンスや金庫にしまいこんでいる状態です。

これではお金は何の役にも立っていません。
お金が死んでます。
中国のことわざにこんなものがあります。
『お金は牛の糞と同じようなもの。懐に入れていると臭くてたまらないが、 畑に撒けば豊かな恵みを与えてくれる』

多くの人がお金を稼ぐことや貯めることは努力します。
しかし使い方が上手な人は少ないのです。
お金持ちはお金の使い方が上手です。
誰かを喜ばせることに使ったり、世の中がより良くなることにつかったり、さらに増やすために使ったりしています。
お金を上手に回すからどんどんお金が入ってきます。

お金は経済の血液と呼ばれるのはこのことからです。
大事にしまいこんでいては経済がまわらないんです。
日本人はネガティブなニュースにとらわれて、支出を控える傾向が強いです。
安いものばかり選んで買っていると企業の収益は減るばかりで、その結果、従業員の給料は増えません。
もう少し楽観的にお金を使うことができれば、経済が回り始めて給料が増えて明るい世の中にできるはずです。

日本の家計の現預金は前年比4・0%増の1031兆円と過去最高を記録しています。
これだけのお金が眠ったままなのはあまりにももったいない。

お金を使えば廻り廻って結果的に自分に帰ってきます。
あなたがお金で消費しても、寄付しても、投資しても、ハッピーになる人がいることを想像してみませんか。

寄付をするとこんないいことが


家族

寄付をすることで「人の役に立った」と心が満たされます。
良いことをしたときって気分がいいですよね。
大きなお金じゃなくてもいいんです。

もしも大きなお金を寄付することができるのなら、寄付金控除を使うことができることもあります。
国や地方公共団体、特定公益増進法人などに対し、「特定寄附金」を支出した場合には、所得控除を受けることができます。

投資をすることで世の中がより良くなり、資産が増えたら寄付をして困っている人を助ける。
株価が上昇し続けていることからも、日本でも金融資産を持つ人とそうでない人、格差が急激に拡大していると言われています。

寄付をする文化がないと言われる日本ですが、もっと世の中にお金がうまく循環することを願っています。

まとめ


景色

お金は貯めるだけでは役に立ちません。
便利な道具として使わなければ意味がありません。
そして使うことで世の中が良くなります。

そう考えると投資も寄付も、手元に溜め込んでおくのではなくて使うことで誰かの役に立っていることがわかります。

投資も寄付もいきなり大金を注ぎ込まなくて大丈夫です。
ほんの少額からすぐにやってみることです。
その時の自分の気持の変化がどうなるか感じ取ってください。

これを読んだあなたはきっと寄付してくれますよね。
はじめての寄付ならこちらがオススメ。
決済方法も多いのですぐに寄付ができます。
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吉井徹
専門家

吉井徹(ファイナンシャルプランナー)

YOC

会社財務と経営者の個人資産を両輪で考え、企業の発展と理想の人生をかなえるお金の仕組みづくりをサポートする「法人顧問FPサービス」を提供。中小企業オーナー経営者のお金の悩みに寄り添い、解消へと導きます。

吉井徹プロは中国新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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